それに比べてグレ針のような軸が太くて小さな針は、基本、チヌの上唇やカンヌキに掛かることが多く、歯に当たる確率が低くなる分、バラシも少なくなったと思います。
もちろんそれでも、歯に当たったり、軸が曲がったりすることはありますが、タックルのバランスやアワセのタイミングが問題なければ、かなりの確率でチヌを取り込めるようになりました。
エサによっては小針ではなく、チヌ針の4~5号クラスの針の方がフッキングの確率が高くなることもあります。
私の場合は、タンクガニの一匹丸がけやタンクの爪、大きめの稚貝のダンゴ、アオコガネなどの虫エサなどは比較的大きな針を使用しています。
あとは、対象の魚が大型であったり、タックルがそれに合わせて硬めの場合は、グレ針のサイズを7~8号に変えることがあります。
今年の夏は明石海峡の真鯛を落とし込みで狙って77~83cmぐらいの7kgサイズを、グレ針の7号で釣り上げることができました。
同じく落とし込みで50cmオーバーの石鯛を狙うときも、やはりグレ針7号を使っています。
それでもたまに針を伸ばされることもありますので、各自経験しながら自分に合った針を選ぶようにすると良いでしょう。
冬場、底狙いでチヌを狙うときは、パイプのエサに捨て糸を貫通して下にオモリを打ち、管付きグレの3~4号ぐらいの小針全体を上に出すと、針掛りが良くなります。
次回は、黒鯛道74 「茅渟の海、釣行記」 その18、番外編 落とし込みのエサⅠ。
を予定しています。