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2016年6月2日

鬼アジをバラさずに釣る方法

関西では、瀬付きのアジよりもずっと大型になる沖合回遊型のアジを鬼アジと呼んでいます。
 
何故に鬼アジなのか?気になって調べてみたことがありますが、真相は闇の中でした。(笑)
 
鬼のように大きくなるから?。
 
はたまた鬼のようによく引くから?。
 
どちらもありそうですが、決定打ではありませんね。

それはさておき、鬼アジ釣りでいつも泣かされるのがバラシの多さです。
 
小さくても35cmぐらい、大きいのは50cm近くになるので引きの強さは半端ではありません。
 
おまけにアジは、口の周りが弱い魚なので掛かりどころが悪いと、すぐにバレてしまいます。
 
ですから掛けた魚の半分ぐらい取込めたら、良しとしなければなりません。
 
この確率をせめて7割ぐらいに高めたいと、皆さんは色々工夫されています。
 
 
仕掛けが長いので竿は2・5~3mは必要ですが、できるだけ竿先が軟らかく、腰も軟らかいムーチング、あるいは6:4調子の竿を使う人が増えていますね。
 
これは鬼アジが強く引いたとき竿の軟らかさでバレるのを防ごうという考えです。
  
ある意味、これも正解ですが、和歌山県加太の一本釣り漁師から、こんなアドバイスを受けたことがあります。
 
「魚が掛かったとき、あっ、食ったと思って一瞬、緊張するやろ。それがいかんねん。緊張して体が硬くなるからバラすんやで。手は竿の延長やと思うて、柔らこう扱うてみ、バラさんようになるから」
 
確かに一理ある言葉でした。

軟らかい竿を使い、仕掛けのハリは大きめ、魚が向こうを向いて走るときはリールを巻かず、こちらを向いたときに巻く。
 
もちろん遮二無二リールを巻くのは御法度ですが、かといって慎重になり取り込みに時間がかかり過ぎると、ハリが掛かった部分の穴が次第に大きくなり、最後には口が切れてバラすことになります。
 
バラシを防ぐために仕掛けの上にクッションゴムを付けることも考えましたが、底取りがしにくくなるので止めました。
 
潮の速い場所でかけ上がりを釣るため、底取りができないと魚は釣れません。
 
底取りがきっちり出来なくて、底を引きずりながら釣ると、不思議に魚が釣れないからです。