それはさておき、鬼アジ釣りでいつも泣かされるのがバラシの多さです。
小さくても35cmぐらい、大きいのは50cm近くになるので引きの強さは半端ではありません。
おまけにアジは、口の周りが弱い魚なので掛かりどころが悪いと、すぐにバレてしまいます。
ですから掛けた魚の半分ぐらい取込めたら、良しとしなければなりません。
この確率をせめて7割ぐらいに高めたいと、皆さんは色々工夫されています。
仕掛けが長いので竿は2・5~3mは必要ですが、できるだけ竿先が軟らかく、腰も軟らかいムーチング、あるいは6:4調子の竿を使う人が増えていますね。
これは鬼アジが強く引いたとき竿の軟らかさでバレるのを防ごうという考えです。
ある意味、これも正解ですが、和歌山県加太の一本釣り漁師から、こんなアドバイスを受けたことがあります。
「魚が掛かったとき、あっ、食ったと思って一瞬、緊張するやろ。それがいかんねん。緊張して体が硬くなるからバラすんやで。手は竿の延長やと思うて、柔らこう扱うてみ、バラさんようになるから」
確かに一理ある言葉でした。