夏の夜の風物詩ともいえるのがタチウオ釣りですね。
今年のように猛暑が続く日でも夜になると気温が下がり、海上ではひんやりした夜風が吹くので、昼間の暑さを忘れて釣りが楽しめるのです。
西日本には、船からタチウオの半夜釣りが楽しめる釣り場が沢山あります。
静岡県の駿河湾や和歌山県の湯浅湾、長崎県の天草湾などが特に有名ですね。
さて、タチウオは夜だけでなく、昼釣りでもよく釣れる魚です。
では、夜と昼とでは釣り方に違いがあるのでしょうか?。
釣り方は、夜も昼もほぼ同じと考えていいでしょう。
ただ、ひとつ違う点は狙うタナでしょうね。
夜は昼間の釣りよりも浅いタナで釣れるのが特長ですね。
タチウオの食いが立ってくると、予想外の浅いタナで釣れることがあるので、タナ探しが夜釣りのポイントになります。
日が暮れる前に出船し、ポイントに着いたら船をアンカーで固定して釣りがスタートします。
テンビン仕掛けで、仕掛けを吹き流しにして狙うのですが、仕掛けを下ろすときに絡んでしまっては釣れません。
仕掛けが絡むのは、大抵エサの刺し方が悪いからです。
出来るだけエサの端っこのセンターにハリを刺します。
ハリをエサの中心ではなく左右にずれて刺すと、バランスが崩れてエサが落ちるときにクルクル回って絡んでしまうのです。
底近くまで仕掛けを下ろしたら、エサを動かし誘いながらタナ探しをするのですが仕掛けを下ろし終わったとき、すぐに誘い始めるのではなく、数秒間ポーズを取って仕掛けが潮になじむのを待ちます。
基本的な誘い方は、竿先を水面まで下げてから、ゆっくり水平の位置になるまで誘い上げ、ここで4、5秒ポーズを取ってアタリを待ちます。
竿先に変化が出なければ再び竿先を水面まで下げ、同じようにゆっくり水平の位置まで誘い上げます。
これを繰り返しながら水面下10~15mのタナまで探ったら、再び仕掛けを落として一からスタートです。
アタリが多いのは、誘い上げているときではなく、そのあとポーズを取ったときです。
このときコンと小さなアタリが出てもすぐにアワセてはいけません。
このタイミングでは、まずハリに掛かりません。
アタリが出たらゆっくり竿を誘い上げてタチウオを追わせます。
この最中に大きく竿を締め込んできたらここでしっかりアワセを入れてハリ掛かりさせます。
これでめでたく1匹ゲットですね。