アタリはチヌがエサを喰うその瞬間をさしています。基本的にタナでのアタリはどんなエサでも即アワセが原則となりますが、当然のことですがチヌがエサを喰わないとアタリは出ません。逆に言うとアタリが出るようにチヌにエサを喰わすように落とし込んでいき、アタリをとるのが肝心となります。
落とし込み釣りのアタリのとり方は、その釣り方によって異なります。大別しますと目印を使ってアタリをとる落とし込み釣りと、主に道糸の変化でアタリをとるヘチ釣りがあります。
低い堤防が多い関東では、水面に落ちていく道糸の変化が目の前で分かるので、糸の変化によって当たりが見えるのです。一方で名古屋、関西の堤防の外向きは高い堤防が多く、糸の変化だけではアタリが分かりにくかったので、目印釣りという独特の釣法がうまれました。
関東を発祥の地とするヘチ釣りと名古屋、関西を中心とする目印釣りは、当初各地の堤防の高さによって、それぞれの釣り方が生まれました。