落とし込み釣りには釣り場の形状に対応した釣り方がいくつか存在します。
平場の垂直一文字ケーソンを釣るヘチ・目印を使った落とし込み釣り。障害物周りを釣るヘチ・目印を使った落とし込み釣り。前方をヘチ・目印を使って釣る前打ち釣り、などがあります。
ボートから前方を釣るのも前打ち釣りのバリエーションといえるでしょう。
ここでいう平場とは釣り場の構造体が平面的で、その構造体の中にチヌが隠れる場所がないところをさします。
もっとも、そんな平場にも底や壁に変化があるところがあり、そこがポイントになっていたりします。基本的に隠れ場所が少ないので、チヌは警戒しやすくなります。
一方でスリット形状やパイル鋼管、台船、テトラポッドなどは、チヌが住み着いたり身を潜める場所があるため、チヌにエサを喰わせるのは平場と比べると容易になります。
警戒心も少なくなります。が、潮が澄みきったり人の気配を感じられると警戒モードは高くなります。
テトラや石畳に代表される前打ち釣りは、一般的には壁を釣らず、前の障害物周りやテトラの穴、際から離れている前を釣りますので、チヌの警戒心は平場の壁を釣るよりは、少なくなる場合が多いといえるでしょう。