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2012年12月27日

サヨリはマキエ撒きすぎないのがコツ

サヨリ日和と呼ばれる日があります。この魚は水面直下を泳ぎ回るせいか臆病ですね。だから、風が強く波立つような日は、ベストコンディションとはいえません。
 
初冬だと小春日和の穏やかな天気が最高です。こういう日だとマキエに寄ってきたサヨリが肉眼でも確認できるし、アタリも明確に出るので初心者でも釣りやすいのです。
 
マキエをして魚を寄せてつる釣りは、あわてて竿を出してはけません。
 
まず最初にやることは、マキエです。小型のシャクで2、3度マキエを打ってから、仕掛けの準備にかかってください。もちろん仕掛けの用意をしながら2、3分に1回はマキエを打ちましょう。そして、竿下あたりにサヨリの姿がちらちら確認できるようになってから、ようやくゴーサインです。
 
中途半端なマキエの打ち方で、中途半端にサヨリを寄せたとします。こういう魚は、何尾かは釣れても長続きしません。しっかりマキエを打って、しっかり寄せた魚は、よほど魚を驚かせない限り食い続くものなのです。これで、いかにマキエが大切かがおわかりいただけましたか。 竿下にサヨリの群れが確認できたら、ハリにていねいにサシアミのエサを刺して、釣り始めて下さい。軟らかいエサなので、刺し方が悪いとすぐに外れてしまいます。
 
いくら魚が浅いタナにいても、最初はウキ下を1㍍ほどとって釣り始めて下さい。いきなりウキ下40~50cmの浅いタナで釣り始めると、掛かった魚が驚いてジャンプし、群れをかき回してしまうことがあるからです。そして、これを何度も繰り返していると、いつのまにか群れが散ってしまいます。
 
仕掛けを打ち込んだとき、潮がほどほどに流れていれば、シモリウキは、潮の流れとほぼ並行に整列します。アタリは、この整列したシモリウキが列を乱したときです。もちろんツンとシモリウキを引き込むアタリが出るときもあれば、反対に食い上げることもあります。
 
しかし、アタリの大半は、左右どちらかにウキが走って、ウキの隊列が乱れたときです。このとき大きく合わせる人がいます。サヨリは口の周りが意外に硬い(特に下アゴの部分)ので、しっかりハリに掛けるためだといいますが、これも善し悪しですね。大きく合わせたためにハリがすっぽ抜けてバラすことが意外に多いからです。
 
ハリ先さえ鈍っていなければ、ウキが走ったときは、すでにハリ掛かりしていることが多いのです。だから、そのまま軽く竿を立てるだけで十分でしょう。軽く竿を立てたときにポロリと外れるようなことがあれば、ハリ先が鈍っていないか点検してください。爪にハリ先が立たないようなら、すぐに交換です。
 
マキエが効いてくると、竿下でサヨリの群れが乱舞することがあります。ようし、これから入れ食いだと意気込んだのに、少しも釣れるペースがあがりません。これは、サヨリがマキエを食べ過ぎて、あまりサシエを食ってくれないからです。
 
サヨリの群れが乱舞するようになったら、マキエのアミエビを手洗いバケツなどに移し海水で3倍ぐらいに薄めます。しばらくの間は、このマキエの汁だけを撒くようにするのです。サヨリはにおいだけでも寄ってくるので、群れが散る心配はありません。こうして静かにサシエを流し込んでやると、再び食いが戻るはずです。
 
アミエビの汁だけを撒いても効果が現れないときは、誘いをかけてください。マキエの中に紛れ込んだサシエは、あまり目立たないためになかなか食ってくれないのです。そこで、30㌢ほどウキを引いて何度もサシエを動かしてやると、瞬間的に飛びついてくることがよくあります。
 
また、食いが立つにつれて魚のタナは浅くなり、それに合わせてウキ下も浅くしていきますが、長い間、浅いタナで釣り続けていると、少しは魚も警戒するのか食いが渋くなります。こんなときはウキ下を1㍍程度に深くして狙ってやると、また食いだすことがあります。食い渋ったときは、誘いやタナなど、色々工夫をしてみて下さい。