昔から、良く言われているのが、「磯際に立たず、磯際から1m以上下がった場所に釣り座を構え、水面に人影が写らない様にすると良い」とされています。
これは、今でも大切なことであり、特に寒グレは、磯際を中心として狙う事が多いので、人の気配を感じさせるといくらマキエサを撒いても警戒心が強くなかなか口を使ってマキエサやサシエサを食べてくれません。
また、寒の時季は、サラシ場より、磯際の潮のヨレや磯際から切り立ったドン深のポイントが有利となる(紀東の場合)ので、比較的人影が写り易くなるのも事実です。
そして、出来る限り釣友と静かに釣りをするのも釣果に左右する一つとなります。
よく、道具を取りに何度も磯の上を移動したり、時には食いの渋さに疲れ磯の周囲を探索し貝類をお土産にして暇つぶしをしている光景目にする事があります。
気持ちは十分理解出来ますが、この動作で磯をひっかくスパイクの音が海底に共鳴し警戒心を更に増してしまう事があるので気を付けたいものです。
静かにマキエサを打ち、マキエサの匂いに誘われ直ぐそばまで大型グレが近付いてきて食べようとしていた時に、カチャカチャとスパイクの音が聞こえ、驚いて住処に戻っていくグレも少なくは無いと私は想像しています。
だから、仕掛けは、出来る限りコンパクトにまとめライフジャケットに入れ移動の回数を減らし、食いの渋いこの時季に飽きることなく真剣にウキに集中してみるときっと良い釣果に恵まれるチャンスが増えるのではないでしょうか。
今回は、寒グレの警戒心の強さに対する、誰もが気を付ければ出来る注意点を紹介しましたが、次回は、警戒心の強いグレに違和感無く食わせる仕掛け作りとマキエサを中心に攻略法をご紹介します。是非、ご覧下さい。