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2012年12月13日

誰でも出来る寒グレの注意点

三重県の堀口文敏です。
 
突き刺す様な寒季と共に、私の地元である志摩半島、紀東の磯でも、寒グレと言われる脂肪のりのりの大型グレ(メジナ)が顔を出し始めました。
 
寒グレと言えば、厳しい寒さの中、1日に1回有るか無いかのアタリを確実に捉え大型とのやり取りが魅力となりますよネ。
 
紀東では、ほとんどのグレ(メジナ)が口太グレで、大型と言っても50cm~53cm位の大きさです。
 
時には55cmを超えるモンスター級が釣れる事もありますが、極まれで平均サイズは、45cm前後が中心となります。
 
脂肪がのり、甘さと厚みのある肉厚がたまらず、手応えと食べ応えの両方を兼ね備えた最高の魅力を持っている寒グレとなります。

この「寒グレ」は、水温の高い時季は、深場や海溝に身を潜め、コッパグレや他のエサ取りのおこぼれを食べている事が多く、非常に警戒心も強いつわものなのです。
 
寒の時季になると、水温の低下し、エサ取りが少なくなりサシエサが、深いタナまで届くと言ったメリットと、産卵の準備として体力を付ける時期でもあり、比較的荒食いしてくれる状態となる日もあるのです。
 
しかし、大型共なると人間社会と同じで、色々な経験や知識を持ったグレが多く、時には針に掛かり命欲しさに必死に抵抗し、ラインをブチ切って逃げた経験をしているグレもいて、非常に警戒心が強く敏感なグレが多いのが特徴です。
 
だから、夏や秋磯の様に簡単に釣らせてくれる訳にはいかないのもこの「寒グレ」の特徴と言えます。
 
この様な警戒心の強い寒グレに注意すべき事は、まず、相手の警戒心を少しでも軽減さす事が大切と考えます。

昔から、良く言われているのが、「磯際に立たず、磯際から1m以上下がった場所に釣り座を構え、水面に人影が写らない様にすると良い」とされています。
 
これは、今でも大切なことであり、特に寒グレは、磯際を中心として狙う事が多いので、人の気配を感じさせるといくらマキエサを撒いても警戒心が強くなかなか口を使ってマキエサやサシエサを食べてくれません。
 
また、寒の時季は、サラシ場より、磯際の潮のヨレや磯際から切り立ったドン深のポイントが有利となる(紀東の場合)ので、比較的人影が写り易くなるのも事実です。
 
そして、出来る限り釣友と静かに釣りをするのも釣果に左右する一つとなります。
 
よく、道具を取りに何度も磯の上を移動したり、時には食いの渋さに疲れ磯の周囲を探索し貝類をお土産にして暇つぶしをしている光景目にする事があります。
 
気持ちは十分理解出来ますが、この動作で磯をひっかくスパイクの音が海底に共鳴し警戒心を更に増してしまう事があるので気を付けたいものです。
 
静かにマキエサを打ち、マキエサの匂いに誘われ直ぐそばまで大型グレが近付いてきて食べようとしていた時に、カチャカチャとスパイクの音が聞こえ、驚いて住処に戻っていくグレも少なくは無いと私は想像しています。
 
だから、仕掛けは、出来る限りコンパクトにまとめライフジャケットに入れ移動の回数を減らし、食いの渋いこの時季に飽きることなく真剣にウキに集中してみるときっと良い釣果に恵まれるチャンスが増えるのではないでしょうか。
 
今回は、寒グレの警戒心の強さに対する、誰もが気を付ければ出来る注意点を紹介しましたが、次回は、警戒心の強いグレに違和感無く食わせる仕掛け作りとマキエサを中心に攻略法をご紹介します。是非、ご覧下さい。