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最新攻略コラム

2012年12月6日

黒鯛道24、落とし込み釣りで狙う石鯛、その4(最終編)。

障害物周りで釣る石鯛はスリルに満ちています。テトラやパイル鋼管周り、スリットなどでは1m石鯛に自由を与えることでバラす確率が格段に高まります。
 
バラシのリスクを抑えるためにはタックルも石鯛専用の落とし込み竿を使用し、最低でも道糸6~8号、ハリス5~6号、グレ針7~8号を使用して障害物に逃げ込もうとする石鯛の動きを止めなくてはいけません。
 
針は軸が太く短めのものを使いましょう。石鯛の口の中はほとんど歯で埋まっていますので、上あごを貫通させるような釣り方は不向きです。しっかりとカンヌキに掛かるようにアワセのタイミングを考えましょう。
 
エサを噛むタイミングによっては、軸の太い針も驚くような曲がり方をして戻ってくることがあります。
 
一般的には朝マズメの満潮前後を狙って落とし込みで石鯛を狙います。アタってくるタナは時期や潮によって変わりますが、食い気のあるときはハリスから2ヒロ、3ヒロぐらいまでのタナで食ってくることが多いです。もちろん4ヒロ、5ヒロの深ダナから底でアタることもありますが、障害物が多い場所ではタナが深いととり込める確率が低くなります。
 
石鯛のアタリやアワセ方は時期や使うエサによっても異なりますが、一度アタリが出ると針掛かりしない限り、何度も同じ場所で食ってくることが多いのです。イガイの稚貝(ダンゴ)をエサにしているときは、一定のタナでコツッときてから一粒づつ食ってきて何回かコツッコツッときてからやっと竿を押さえ込むときもあれば、そのままで本喰いせずに終わることもあります。
 
基本的な釣り方はコツッとアタリがでたら、そのタナでじっと待ちながら本アタリを見極めます。気温が上がり、石鯛の喰いが高まる時期には、時合いがくればチヌと同じように即アワセで掛かることも多いのですが、経験上、瀬戸内では5月以前のアタリは渋いことが多いので、気温の上がる6月が落とし込みで狙う石鯛には最適かと思います。
 
チヌの落とし込み釣りとは趣が異なりますが、よりスリルを味わいたい方の期待は裏切らないでしょう。
 
次回は黒鯛道25 「落とし込み釣りの競技規定」を予定しています。