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2012年11月29日

この時季のパターンとグレ攻略法

三重県の堀口文敏です。
 
寒さも本格的となり最低気温が5℃前後となる時季になってまいりました。
 
水温も序々に低下し、良型グレ(メジナ)がヒットする確率が高くなってきました。
 
しかし、この時季は水温が安定し難くその日の状況によって釣果に大きな差が出る時でもあるのです。
 
そんな晩秋から本格的な寒の時季に陥り易いパターンとその攻略法についてご紹介いたします。
 
まず、第一にこの時季の水温は、日々低下に向かっていきますが、急に気温が上がってポカポカした日が2,3日続いたり、その後一気に凍りつく様な気温に変化したりと気温の変化が激しい時季です。
 
これに伴い、水温も日中高くなり魚の活性が良くなり食いが活発になったと思うと、次の日には、急激に水温が低下しエサ取りすらいない状況に見舞われてしまう事になってしまうのです。
 
よくこの時季に耳にするのが、「今日は爆釣だったから、明日は狙い目だぞ!」と釣友から聞き、出掛けた釣り人が全く釣れず生物反応すら無かったという悔しい思いをして帰宅するパターンがあります。
 
これが、正にこの状態に陥った時のパターンなのです。
 
この様な場合は、本来エサ取りが少ない状態であれば大型の潜む深いタナまでサシエサが届き大型をゲットする確率が増えるのですが、急激に水温が低下した場合は、グレ(メジナ)自体も活性が低くなりエサに反応しなくなりのです。
 
そこで、この無活性なグレ(メジナ)の口を使わすには、丹念なマキエサとサシエサの工夫が大切となります。
 
マキエサは、出来る限り集魚効果の優れた配合エサを選択し、また基本となるオキアミも細かく砕いて食べ易くしたり、集魚効果の高いアミエビを混ぜたりすると活性が高まり、食い気を誘う事が出来ます。
 
この場合、今季新発売されたマルキューの「爆寄せグレ」が効果を発揮してくれます。サシエサについては、出来る限り食べ易い状態の物をサシエサに使うと良いでしょう。
 
私の場合は、オキアミのむき身や、「特撰むきエビ」を使用し食い込み重視を考えたサシエサを使います。
 

第二に、この様な水温の変化の変動が激しい時は、上層と中層、底潮の水温に差が生じることが多く、世間一般的に言う二枚潮や三枚潮になり易い状況となります。
 
この様な場合は、通常使用している完全フカセの仕掛けでは、潮の流れに上手く仕掛けが馴染まず、狙ったポイントに仕掛けを馴染ます事が難しくなります。
 
また、その日の潮の速さによっては、仕掛けが潮に巻かれグルグル巻きになり絡まってしまうトラブルに見舞われてしまいます。この様な場合は、出来る限り仕掛けが海中で落ち着く仕掛け作りが大切となります。
 
私の場合は、上層、中層はポイントから外し、底を中心に探る作戦に切り替えることが多くなります。
 
この場合、出来る限り不安定な上層や中層を早く通り抜けられる様に、5Bの重い負荷のウキを使用し、チモト(ハリ)から50cm~1mまでのところに3B以上のガン玉をセットし複雑な流れに負けない様に仕掛けを落ち着かせる工夫をします。
 
この様に、晩秋から寒の時季に切り替わる時季は、往々にして陥り易い自然の悪戯があります。
 
また、水温が1度下がると、魚と人間との体感気温は3℃~5℃程度と大きな差があるとも言われているので、難しい釣りとなる訳です。
 
皆様も、この様な状況に立たされた場合は、今回ご紹介した攻略を是非、試してみて下さい。
では、次回まで安全で健康な釣りを楽しんで下さい。ちなみに次回は大型グレを狙う注意点に付いてご紹介します。