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2012年11月29日

タッチー攻略は時間帯によって釣り方を変える

タチウオを釣るには、いくつかの方法がある。のんびり楽しめるウキ釣り。せっかちな人には攻撃的な引き釣り。そして、もっとマニアックなルアー釣り。
 
ただ、防波堤からタチウオを狙う場合、釣れだすパターンというのが大体決まっている。そのパターン通りに釣りを展開していくと、引き釣りもウキ釣りもルアー釣りでさえも楽しむことだできるのだ。
 
タチウオがエサを追って浮上し、防波堤の近くへ寄ってくる時間帯は、その日の天候や潮、あるいは釣る季節によって多少変わるがごく普通のパターでいえば早いときで午後4時ごろから、遅くても午後5時過ぎには釣れ始めるはずだ。

ただ、この時間帯に釣れるのは、なぜか引き釣りかルアー釣りに限られる。引き釣りかルアー釣りでひとしきり釣れ盛ったあと、周りが暗くなり始めてからようやくウキ釣りでもアタリが出始めるのだ。
 
なぜそうなるのか?。こんな話を聞いたことがある。日が沈む前のいわゆる薄暮時に、タチウオは大群をつくって浮上しエサを追う。
 
ちょうど群れをつくって狩りをするような状態になるので、このときは動くエサに異常に反応する。つまり、タチウオの群れに追われて逃げまどうエサを連想させるような釣り方、引き釣りやルアー釣りがあっているわけだ。
 
ところがこのような狂乱状態が一段落すると、徒党?を組んでいたタチウオの群れはある程度散らばり、それぞれが勝手にエサを食べるようになる。
 
集団でエサを追うときには、先を争って食わないことにはエサにありつけないことがあるが、群れがある程度、解散してしまうと奪い合い、競争する必要がなくなるので、ゆっくり味見?しながら目の前にぶら下がったエサを食うのではなかろうか。こう考えると、引き釣りやルアー釣りの時合いが終わってからウキ釣りがよくなる、という理由が理解できるはずだ。
 
引き釣りも最高の時合いは日没の1時間ぐらい前から始まって日が沈むころに終わる。よく釣れても日没後の1時間ぐらいだ。このように引き釣りもルアー釣りも、時合いがアッという間に終わってしまうので、たいていは引き釣りとウキ釣りの両方の仕掛けをもって出かける人が多い。

さらに欲張るなら、釣り場に着いたら最初にルアーをやって、そのあと引き釣りにかえ日が沈んでからはウキ釣りと3種の釣り方で攻めることもできる。こまめで体力がある人は、一度お試しあれ。
 
タチウオの食性は、生きたもの動くものにしぼられるようだ。このような習性を利用し
て面白い釣りができる。
 
もし、タチウオが入れ食いになってエサがなくなったとき、釣れたタチウオの尻尾を15~20cmの長さに切り、タチウオテンヤに縛りつけて引き釣りをすると、ドジョウなどのエサと変わらないぐらいタチウオが釣れる。
 
これは水中でニョロニョロと動くタチウオの尻尾に幻惑されて、飛びついてくるようだ。エサは死んだ魚でもいい、とにかく水中でクネクネとよく動くエサにタチウオはめっぽう弱いようだ。
 
次回は、小アジのサビキ釣り