2012年1月26日
寒グレ攻略法2
今回は状況別の攻め方です。同じ磯に上がっても、その日の潮の流れや、風、波など毎回状況は変わります。グレの喰い気やエサトリの多少も毎回違います。毎回同じ攻め方で釣れないのがグレです。それがまた楽しい釣りなのです。
では、代表的な状況を例に攻めパターンを考えていきますので参考にしてください。
1)ベタ凪ぎで、潮があまり動いていない時
グレという魚は潮が良く動くとエサを求めて活性が高まります。
また、波気があるとサラシなどから自然なエサが落ちてくるというDNAがあるからか喰い気が高まることが多いです。
凪で潮が動かなければ住処となる岩の割れ目や深い海溝であまり動かないことが多いので直接、その深いポイントを狙っていきます。
磯際からストンと落ち込んだ深場なら、磯際へ仕掛けを張り付けて釣る方法も試します。
沖にむかってなだらかに深くなった場所では遠投も試しますが、出来るだけ仕掛けはハリスを3ヒロほどと長くとりふかせます。
磯際を攻める場合はハリスに小さ目のジンタンシズを打ってサシエは磯際の壁に近づけて攻めます。
2)ベタ凪ぎでも潮が良く動く時
紀東では冬場は北西風が吹き凪ぎ日になることが多いです。
潮が動く時はグレの棚が浅くなる傾向にありますので、棚を見つけることが大切になります。
ジワジワとサシエを沈めていき、サシエ(オキアミ)の頭が取られる棚を見つけます。
朝イチは深くても日が昇り水温が少しでも上昇する正午前には浅くなることもあるので、時間経過とともに棚が変わることを頭に入れておきます。
そんな日でも水温が急に低下した時はグレは浮かないので、海溝へサシエを確実に入れてやれば喰うことがあります。
潮の流れを読み、潮上から仕掛けと撒き餌を海溝へ入れていきます。
時にはエサ上5センチほどにジンタンシズを打つと良い場合があります。
3)波気がある時
波気がありサラシが伸びるときは、サラシの先や、本流との合流点が好ポイントとなります。
そのポイントをどう攻めるかで釣果に差が出てきます。
撒き餌はサラシに入れますが、仕掛けはサラシの先のポイントで馴染むように入れます。
サラシの中がエサトリが多くサシエが取られやすい場合は、仕掛けをサラシの先に遠投して、サラシの切れ目まで引いてきて馴染ませるとサシエがグレの棚まで沈むことがあります。
ハリスには確実に棚が取れるようにシズを打ちますが、むやみに大きいのを打つとグレの喰いが渋る場合があるので、かろうじて棚が取れる小さめのシズをチョイスします。
次回は、状況別のシズの打ち方を書いてみます。お楽しみに。
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