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2012年11月21日

黒鯛道23、落とし込み釣りで狙う石鯛、その3。

磯での石鯛釣りの仕掛けやタックルはワイヤーハリスをはじめとして、落とし込み釣りで使うそれに比べるとかなりいかつく、ハードなものを使用しています。
 
基本的には場所による条件の違いや釣るタナによって異なるのは当然ですが、落とし込み釣りで狙う場所は、平場のケーソン、テトラ、スリット、橋脚、パイル鋼管の障害物周りなどがあり、それに応じた仕掛けやタックルを使用します。
 
バラシの危険性が少ない平場のケーソンなら、チヌのロクマル対応の落とし込み竿に4号のナイロン道糸、3号ハリスぐらいで50cmぐらいまでの石鯛なら捕れる確率は高いと思います。が、障害物周りでは絶対に糸を出しては石鯛は取り込めませんので、そこの状況を考慮して仕掛け、タックルを決定します。
 
当初、石鯛の落とし込み釣りを始めたときは、その仕掛け、タックルともチヌの落とし込み釣りの延長線上で考えていました。場所が障害物のない平場であれば、ある程度はチヌの仕掛け、タックルが通用していました。

が、時々どうしょうもないほど竿を曲げられたり、すごいスピードで糸を出されたり、太ハリスをあっという間に切られたりすることが何度もありました。
 
クラブ員のTくんは、あまりの引きの強さを止めるため、ヘチ竿を握りしめて竿尻を割ってしまったこともありました。経験上、50cmを越える石鯛はかなりのパワーがあるので、通常の落とし込み仕掛けを太仕掛けにするだけでは無理があることがわかりました。
 
チヌ釣りのポイントで掛けた石鯛は目で見ながら釣るときは別ですが、アタリを合わせて数秒の間はチヌか石鯛かを判断するのが難しいのです。チヌは通常、竿をためるとそれなりに突っ込むのが止まりますが、石鯛の場合は止まらずにどんどん糸が出ていきます。竿で確実に止めるには、それまで使っていたPEライン2号、ハリス3号では対応できなかったのです。
 
他の地域のテトラなどの障害物周りのハリスは10号前後を使っていることが多いようです。道糸は当然それと同じかそれ以上の号数を使用します。
 
私は現在、障害物が少ない場所ではチヌのロクマル対応のテレガイド仕様の竿を使用、少しでも石鯛の動く範囲を少なくしたいときは、石鯛専用の落とし込み竿を使用しています。最低でハリスは5号、道糸はナイロンの6号を使用しています。ハリは磯で使うような大針ではなく、石鯛の唇、カンヌキにかけるのを意識して軸の太い、グレ針の7号です。
 
次回は黒鯛道24 「落とし込み釣りで狙う石鯛、4、最終編」を予定しています。