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2012年1月26日

アオリイカはツツイカの仲間

アオリイカはツツイカの仲間

イカ類の中で、美味しさのランクで五指に入るといわれているのがアオリイカです。寸胴形の体型でヒレが大きいために、コウイカ類(胴の中に舟型の甲を持つイカ類)とよく間違えられますが、実はスルメイカやケンサキイカと同じツツイカ類なのです。
 
春に産卵、ふ化したアオリイカは、驚くほどの大食漢で見る間に成長し、夏を越して秋のシーズンを迎えると、一段と身が肉厚になって食べてもおいしい季節を迎えます。
 
アオリイカは、北海道の南部以南に広く分布するイカで、各地で面白い呼び名がありますね。
 
九州では、ミズイカと呼びますが、これは体が透明で水のように透けて見えることから生まれた呼び名のようです。モイカと呼ぶのは、海藻の多い場所を好むからでしょう。バショウイカは、体の形が芭蕉の葉に似ているからです。
 
では、アオリイカの呼び名はどこから来ているのでしょうか。大きなヒレを煽るように優雅に動かしているから、煽烏賊だという説もありますが、本当はアオリイカのヒレが馬具の泥よけである障泥(あおり)の形に似ているところから生まれたといわれています。
 
胴体が卵形をしているため、英名はオーバル・スクイッド、または、ビッグフィン・リーフ・スクイッドと呼ばれます。後者を直訳してみると、大きなヒレを持つ、サンゴ礁に多い、イカということになるでしょう。

アオリイカはイワシ型がお好き

外見に似合わず?イカ類は案外どう猛です。なかでもアオリイカのどう猛さは、よく知られていますね。
 
暖海を好むアオリイカは、水温が20~25度のときに、最もよくエサを取るといわれています。大好きなエサはエビ類と小魚で、イワシやアジ、ヒラメ、カレイなどの稚魚のほかアマダイやアナゴなども食べるそうですが、どちらかといえばスズメダイやチャリコのように体高のある魚より、細身で柔らかなイワシ形の魚が好みのようですね。
 
水槽実験でマアジとマルアジの幼魚をエサとして与えたところ、マアジより体高が低くて細身のマルアジから先に食べたそうです。 エサを補食するときは、後方から忍び寄りさっと蝕碗を伸ばして一瞬のうちに捕まえ、抱きかかえたら頭の後方を噛んで即死させてから、後はゆっくり味わって?食べるそうです。
 
こうして十分にエサを取り、お腹が大きくなったあとも補食行動を起こすのですが、そんなときはエサの頭を囓って即死させた後、最後まで食べずに放り出してしまうそうです。ヤエン釣りなどで、小アジのエサにイカが乗った後、頭だけ囓られて上がって来ることがよくありますね。きっとそんなときのイカは、お腹が大きいのかも知れません。
 
また、よほどエサを補食するに自信があるのか、自分の体よりも大きな魚でも果敢にアタックしていきます。だから、3・5号の餌木に餌木よりも小さなアオリイカが乗って来ることだってあるのです。
 
これは、大は小をかねるということの証明になりそうですね。
 
次回は、オキアミのエサについて謎解きをしてみましょう。