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2012年11月15日

晩秋のグレ(メジナ)

三重県の堀口文敏です。
 
いよいよ寒さも本格的になり、朝晩の冷え込みが厳しくなり、秋から冬に近付いてきました。磯からもグレ(メジナ)の良型の情報が、チラチラと飛び交う状態となって来ました。
 
そこで、今回は、晩秋の時季のグレ(メジナ)攻略についてご紹介いたします。
 

この時季は、水温がまだまだ高く、エサ取りも多い状態でなかなか良型に巡り会うチャンスが少ないのが現状です。
 
しかし、数釣りとしては定評があり、20cm前後を入れ食いになる事も珍しくはありません。
 
その分、上層のコッパグレ(メジナ)にサシエサを瞬時に取られ、良型の潜むタナまでサシエサを届けるのが難しく苦戦する釣りとなります。
 
ただ、磯のグレ(メジナ)釣りを始めるビギナーの方には、グレ(メジナ)のアタリや引き味を堪能出来ることから、絶好のチャンスと言える時季となることでしょう。
 
また、ベテランの方には、エサ取り対策や、日毎、気温の低下と共に魚の活性が渋くなる状況に合せた釣り方、攻め方等、色々な自分なりの釣技の引出しを増やすチャンスでもあるのです。
 
そんな状況下の中で、数を目的に釣るのか、良型をターゲットとして狙うのかによって、攻め方や考え方が変わって来ます。
 
まず、数釣りを目標とする方は、出来る限り浅いタナ(2ヒロ前後)で攻め、マキエサに反応するグレ(メジナ)の動きに注目すると良いでしょう。
 
マキエサを海中に投入した時に、磯際や足下からマキエサに反応しマキエサに群がっているのか、沖の沈み根や潮目から、寄って来るのかによってマキエサの投入点や仕掛けの投入点に変化を付けることで、1日中楽しむことが出来るのです。
 
しかし、何も考えず、同じポイントで同じペースでマキエサや仕掛けを投入していると、グレ(メジナ)自身がマキエサに慣れてしまい、食いが渋くなり最終的にはそのポイントから姿を消してしまう事となってしまいます。
 
また、良型狙いで攻める方にお勧めなのは、出来る限りコッパを磯際にマキエサで釘付けにし、仕掛けはマキエサを投入したポイントより離れた外側(沖)のポイントに入れて攻めると、良型の潜むタナまでサシエサが馴染み良型のヒット率が高くなります。
 
また、沖の潮目をダイレクトに攻めるのも面白く、尾長グレ(メジナ)が豪快なアタリと引き味を堪能させてくれるのもこの時季の魅力と言えるでしょう。
 
とは、言え、何分自然が相手の釣り。
 
その日の状況によっては、コッパを追い散らし良型が1ヒロ位まで浮上し、30cm~40cmの良型が爆釣することもまれにあるので、その日の魚の活性を観察し攻め方や仕掛けに工夫をして釣ってみましょう。
 
またその反面、水温や活性がいくら高くても観察やマキエサのタイミング等、少し考えた釣りをしないと数・型共に恵まれ無い状態を、自ら作りあげてしまう事になるので気を付けましょう。
 
次回は、この時季に陥り易い悪条件や対策に付いてご紹介したいと考えています。是非、ご覧下さい。