基本的には、まず落とし込み釣りに関する知識と経験を積むことから始まります。大会対象となる地域の釣り場に、季節を問わず通うことが大切です。時期や場所が変わるとチヌの釣り方やタナ、ポイント、エサも変わりますので、何年かの実釣期間が経験として必要です。
通常は大会開催場所に下見に行くことによって、その時期のその場所の情報を自分自身で確認することになります。ネットや雑誌、釣り仲間、渡船屋さんの情報を自分で分析、確認するのです。チヌのつき場や、エサ、タナなどを確認します。潮や天候、人の入り具合によっても釣れる確率は変化します。
前日の下見で注意しなくてはいけないのは、自分が狙った場所でチヌを叩きすぎないことです。スリットやテトラなど障害物周りであっても、比較的穏やかな天候なら、2日続けて釣れることは稀です。
私は狙ったポイントでは下見のときはできるだけアタリがあっても、チヌをハリに掛けないようにしていました。チヌの気配を確認するといえば良いのでしょうか・・
大会当日は、迷わず自信を持って集中力を高めて小さなアタリを見逃さないようにすれば、結果はついてくるでしょう。ぶれない集中力と戦術的に状況を判断することが最も重要なのです。
次回は黒鯛道21 「落とし込み釣りで狙う石鯛」を予定しています。