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2012年9月27日

シロギスのエサは大小どっち?

夏ギス真っ盛りのシーズンを迎えました。東京湾でも好調ですが、瀬戸内の家島周辺では、毎年のことですが、連日束釣り(1束は100匹)の釣果が出ています。
 
さて、シロギス釣りのエサといえば、関東ではジャリメ、関西ではイシゴカイと呼ばれる虫エサが定番ですね。このエサは、シロギスのエサにはほどよい大きさで、養殖できるためにわりあい安価で手に入るせいか日本全国で広く使われています。
 
アオイソメほど大きくなくて、軟らかくて動きがよく、使い勝手のいいエサですが、皆さんはどのようにして使っているのかな。

大きなシロギスが釣りたいから、エサは1匹丸ごとハリに刺しますか?。
 
それともハリ一杯に刺して、少しだけタラシを取って、切って使いますか?。
 
この使い方は、どちらも正解ですが状況に応じて使い分けることが必要ですね。
 
盛期になるとシロギスの数釣りが各地で始まりますが、このときのエサ使いは、後者ですよね。必ずハリ一杯に刺して少しだけタラシ、切って使いますよね。1匹丸ごとハリに刺して狙う人などほとんどいません。
 
なぜでしょうか?。
 
理由は二つあります。
 
ひとつは、シロギスの数釣り、つまり引き釣りをするときは、遠くへ投げてリールを少しずつ巻きながらシロギスがいる場所を探さなければなりません。
 
仕掛けを遠投するときエサを長く垂らしていると、投げたときの空気抵抗などでエサが千切れてしまうことがあります。せっかく1匹丸ごと刺したのに、エサが千切れてしまっては意味がないので、小さく千切って刺すようになりました。
 
もうひとつの理由は、シロギスが食い渋ったときに起こります。シロギスの活性が低いとき、エサの端だけをくわえてなかなか食い込んでくれないことがよくありますね。
 
こんなときに大きなエサを使っていると、エサの端だけ食われて、一向にハリ掛かりしないという事態が起こります。そこで、少しでも食い込みをよくするために、エサを小さく刺すのです。
 
ハリ一杯に小さく刺したエサでもシロギスは十分釣れます。それはなぜでしょう?。
 
元気なエサを1匹丸ごと刺した方が水中でもよく動くし、シロギスへのアピール度も大きいように思うのですが…。
 
確かにそうです。ただ、このような使い方は、余り遠投しなくても釣れるポイントで、置き竿にして大きなシロギスを狙うときに向いている使い方ですね。
 
遠投しなくてもいいからエサが千切れる心配はないし、置き竿で狙うために仕掛けを動かさないので、エサ自身がクネクネとよく動いてくれた方が、シロギスへのアピール度が高まります。

引き釣りをすると小さなエサでもシロギスが果敢にエサを食ってくるのは、エサが動くためではないでしょうか。動くエサに関心を強くするのは、どんな魚にもありますよね。
 
シロギスの引き釣りは、そんな魚の習性を利用しているせいで、よく釣れるのではないでしょうか。
 
これは、陸っぱりのシロギス釣りだけに通用する技ではありません。船からのシロギス釣りにも応用できます。食い渋ってエサばかり取られるときは、虫エサをハリ一杯に小さく刺し、底まで落としたらオモリで底を小突きながらエサを動かしてみてください。
 
小突いて止める、小突いて止めるを繰り返していると、必ず向こうからエサに飛びついてきます。この技を使うと、ハリ掛かり率が50%だったものが、80%近くまで向上するはずですよ。
 
次回は、餌木の大きさとアオリイカの関係