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最新攻略コラム

2012年1月19日

水温低下時のポイント

皆さまこんにちは。山口雅三です。楽しい釣りをしていらっしゃいますか。前回に続いて磯のシチュエーションを展開していきましょう。前号に続いて、餌が一番たまる場所に関してもう少し話をすすめます。
 
磯に立って海面を見ますと泡がよっているところは海流の中でも水中にもぐって言っている場所で浮力の高い泡は行き場がなくなってその場所に集中してきます。簡単なところから行くとそう言う場所がまずは見つけやすいポイントです。それが魚が居つきやすい根(シモリ)の近くならなおさら好ポイントになります。
 
コマセ餌がたまりやすい場所なので、魚が集中してよって来ると言うことなのです。すなわち習性からそういう部分に餌はたまるということを魚は解っているわけです。そのような個所を見つけて攻めてみてください。
 
メジナ(グレ)釣りは産卵が1月から3月辺りまでなのでその間はでっぷり超えたが接岸してきます。しかし、捕食のために激しく動くこともなく、行動範囲も広く回遊しているわけでもありません。
 
むしろ、じっとして落ちてくる餌を待つ時さえあります。それは水温が低下した時によくあることで、遊泳層が極めて底の方か磯際のなど、岩のそばから離れません。コマセにつられてくるのでしょうけどそれも個体差が大きく生じます。
 
と言うことは、浅いタナで潮のヨレを狙っても餌がずっと残って何のアタリもない場合があります。こういうときに攻める手段と言うと、磯際ぎりぎりをコマセの沈降と同じ速度で落として行くという釣り方が一つあります。
 
立っている磯の断面が想像できるようでしたら、特にオーバーハングしている場所ではそのえぐれた部分の入り口にあたるところにタナ(層)を合わせることがもう一つの方法です。
 
オーバーハングしているところは潮もその形状をつくるように流れ込んできますので、軽い仕掛けならその中までも入っていくときがあります。逆にハリスに錘をいくつか付けて重い仕掛けで垂直に構えて仕掛けをあまり動かさないようにする釣りもあります。根掛かりをどうやって回避するかなどの要素がまた増えてくるので多様な仕掛けになるわけです。こういう場所で掛けると、強引に磯から離さなければ魚が磯に張り付いてなかなか出てこなかったりします。あるいは磯にハリスがすれて切れてしまいます。太い仕掛けで対応したいものです。
 
次に底の方でも磯際と同じような感じですが大きく違うのは表層と違って水温が移動しにくく比較的安定していると言えます。魚も生き物なので水温の変化の影響を受けやすいのです。底の方まで仕掛けを落として行って狙う訳ですが、コマセとの同調は非常に難しくなります。浮力を殺した仕掛けで潜り潮を利用してどんどん送り出して行くということになります。地方によってこの釣り方はいろんな呼び方があります。全遊動釣法、イケイケ釣法、スルスル釣法、沈ませ釣り・・・様々な釣り方ですが、形は少しずつ異なりますが、狙う先は同じようなところになってきます。
 
次回は釣り方と仕掛けのことに関して進めていきます。
 
(続く)