梅雨が明けると夏磯のシーズンですね。
ただ、この季節に恐いのが熱中症ですね。熱中症は真夏よりも梅雨が明けた直後に多発するといいますから、特に気をつけて磯釣りを楽しみたいものです。
さて、熱中症も恐いのですが、磯釣りではもうひとつ恐いものがありますね。
それは、台風に付き物の大きなうねりや一発大波です。台風や前線の通過によって起きる大きなうねりで磯止めになるのは諦めもつきますが、海は穏やかなのに突然やってくる一発大波だけは、予測の仕様がなくうねりよりもずっと恐い存在ですね。
なぜ一発大波が起きるのか?。それには気象や地形、大型船が起こす波などさまざまな要因が絡むために、まだ詳しくは解明されていません。ただ、今までの経験則などからどれぐらいの頻度で発生するのかは、ある程度解明されているようです。
たとえば、10波に1波は、通常の波よりも1・3倍の大きさの波が起き、100波に1波は通常の波の1・6倍、1000波に1波は通常の波の2倍に近いものが発生するといわれています。
このような経験則から考えて、数千から1万波に1波は、通常の波の2倍以上、ときには3倍近い一発大波が起きると考えられています。特にこれからのシーズンは、台風が多発しますね。台風によってもたらされる大きなうねりに他の要因が加わって、さらに大きな波にふくれあがり、一発大波に変わる可能性が大いにあるわけです。
外国では一発大波をフリーク・ウエーブ、気まぐれ大波と呼んでいますが、まさにその通りで、いつやってくるか分からない気まぐれ者なのです。