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2012年7月19日

黒鯛道15、前打ち~テトラ、その二。

テトラの前打ちポイントは全国にたくさんあると思います。例えばチヌ釣りで昔から有名な姫路・飾磨港の10万トン西の西テトラは、1月2月といった冬の厳寒期にも活発にアタリをもらえることができる好ポイントです。
 
20年ほど前、確か1月下旬だったと記憶していますが飾磨のテトラに釣行しました。水温は9度。その当時は水温が9度以下だとチヌは食わないといわれていました。
 
折りしも吹雪のような雪も降り出し、ボウズ覚悟の釣りを始めました。その日のエサは岩ガニ。足元のテトラの穴を中心に探りはじめたところ、1ヒロ半ぐらいのタナで引き込みアタリがあり、なんと年無しが釣れたことがありました。
 
黒鯛の落とし込み釣りでこれまでに学習したことは数多くありますが、そのなかから自分で課題を見つけ出し未知の領域にチャレンジしていくことは、落とし込み釣りの楽しさの可能性をさらに広げてくれます。
 
先ほどの水温そして季節、場所、タナ、エサなど、本来の常識をくつがえし誰もがチャレンジしたことがない方法でチヌが釣れると楽しさも倍増します。

テトラの釣り方に話を戻しましょう。
 
テトラといえども状況が厳しいときはアタリがまったくもらえないことも多くあります。活性の高い時期とそうでない時期は当然あるとして、基本的には一般のケーソンでの釣りと同じく潮も濁り、風も当たり、潮が満ちてくる朝や夕方のまずめ時は、テトラのチヌの活性も上がってきます。
 
テトラはまず、足元かひとつ先のテトラの周りや穴に落として釣りはじめることが多いのですが、潮が濁っているとテトラの状態が把握できないことも多いので、何度か足を運んで、いつも行く釣り場の状態を記憶しておくことも大切です。竿一本分や2本分先のテトラの穴を探るときは、目視できないことも多いのでその釣り場のテトラの積み方の規則性を理解して、あとはエサを落としながら穴を探っていきましょう。
 
季節によってチヌのパワーが変わっていきますので、ハリスも2号~4号を使い分けて大型のチヌも確実に獲れるようにしましょう。特に穴の中の深いタナで食ってくる大型はかなりの太仕掛けが必要です。場合によっては5号ぐらいのハリスが必要になることもあります。もちろん全体のタックルバランスも考慮して、絶対にばらしたくない大型を獲れるようにしたいものです。
 
次回は黒鯛道16 「垂直ケーソンは落とし込みの基本」を予定しています。