初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2012年7月6日

黒鯛道14、前打ち~テトラ、その一。

テトラポッドの種類はその大きさ形状が、使われる場所によって変わり、現実的にはいろいろなタイプが存在しています。
 
落とし込みの前打ち釣りをするのに、釣り人の立場からするとテトラはあまり大型ではなく、その積み方もある程度、整然と積んであるほうが足元も良く、釣り人にとっては釣り易いといえるでしょう。
 
大型のテトラは渡り歩くのに苦労しますし、崩れテトラの多いところも歩きにくく、一日移動すると大変疲れることになりますが、釣りのポイントという観点からは崩れが多いところは変化のある場所ですので、その点を留意する必要があります。
 
一方であまりに小さいテトラできっちりと積まれているところは、チヌが潜んでいるであろうテトラの下へエサを入れることが難しくなりますし、テトラの隙間が小さいとチヌも入ってこれなくなります。
 
落とし込み釣りのメッカ、大阪湾でいうと南港のバラ石に代表される大きさや積み方がテトラでの釣りの標準になるといえるかも知れません。
 
それに対し同じ南港の新日鉄のテトラは、やや大型で崩れているところも多く、体力が必要とされます。
 
神戸港の和田防と和田防新波止のテトラもその大きさが異なります。和田防は両サイドがかなり大型で、渡り歩くのに苦労します。和田防新波止のテトラはバラ石と比べるとやや大きいのですが標準的な大きさのテトラといえるでしょう。

テトラのどこを攻めるかですが、一般的には潮や風があたっている面、テトラが崩れているところ、エサがたまっていそうなところ、海藻がついてチヌが身を潜めていられるところなどです。潮の干満や人の気配などによってもチヌは移動します。潮が満ちていて、人の気配がなければテトラの周りにチヌが回遊することが多く、干潮になると足元の穴の奥でじっとしていることも多いようです。
 
基本的に、風もなくべた凪で潮も澄んでいるときは、チヌも警戒して活性が低くなります。一方で正面から風が当たり波気立ち潮も濁ってくると、大胆なアタリがでることも多くなるでしょう。

テトラは足元から沖に向かって斜めに積んでいることが多いのですが、足元の穴から竿一本分、二本分沖を攻める方法やエサ、オモリ使いなどは次回にお話しましょう。
 
次回は黒鯛道15 「前打ち~テトラ、その二」を予定しています。