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2017年10月19日

「紀州釣りでクロダイを狙う」投げ込みとアタリの見極め編

三重県の堀口文敏です。
 
 
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 
 
今回は、ダンゴ釣り(紀州釣り)のダンゴの投入方法とアタリの取り方をご説明します。
 
 
前回ご説明しましたダンゴにサシエサを包み込み、いよいよ仕掛けを投入します。
 
 
ダンゴの投入には大きく分けて2種類の投入方法があります。
 
 
まず、1つ目は直接手で投げ込む方法です。
 
 
野球のボールを投げる様に、オーバースローで投げ込みます。
 
 
この時のポイントは、大きく腕を振り上げできる限り手首のスナップだけで投げ込みます。
 
 
また、ダンゴの持ち方は手の平の中にダンゴを包み込むように持ち更に、5本の指でダンゴを軽く握って出来る限り45度の角度で上向きに投げ込みます。
 
 
このことで、ダンゴはスムーズに投げ込めます。
 
 
しかし、実際の野球のボールの様に、親指と人差し指、中指でダンゴを持って、大きく肘を曲げて振りかぶると、ダンゴは投げた瞬間にバラバラに割れたり、空中で空爆する可能性が大きくなります。
 
 
これは、指の引っかかりと余分な遠心力がダンゴに負担を掛けるからだと思います。
 
 
そして、2つ目はダンゴ投入シャクを利用して投げ込む方法です。
 
 
ダンゴをシャクに載せ、この場合も手首のスナップを利用してシャクを振込みます。
 
 
ポイントは、耳又は顔の横でシャクを止め、ダンゴを海に押し出す様な形で投げ込みます。
 
 
シャクを使った時も注意点があり、シャクを振り切った投入をすると、これまたダンゴが割れて飛んで行ったしまうことになります。
 
 
この様に、軽く握って45度上向きで投げる、手首のスナップだけで、シャクを振り切らず止めて押し出す投入方法をすればダンゴは狙ったポイントに割れずに投入することが可能となります。
 
 
次に、アタリの見分け方ですが、寝ウキを使用した場合は、誰が見ても寝ているウキが立つので、微妙な前アタリから捉えらえます。
 
 
そして、立ったウキが、海中に沈むタイミングがアワセのタイミングです。
 
 
また、立ちウキの場合は、スパッとウキが海中に消し込む時もありますが、海面に出ている赤、白、黒、黄色、オレンジのストロ-状のパイプがゆっくり1cm沈む渋いアタリの場合もあります。
 
 
時には、立っていたウキが、横に寝る場合もあります。
 
 
これは、ヘラブナ釣りを経験したことがある方には理解できると思いますが、チヌがエサを加えて海底から浮上してくる時に現れる食い上げと言ったアタリです。
 
 
立ちウキの場合は、ほんの少しのウキの動きや、ウキトップに変化にも敏感に反応し取り敢えずアワセてみることが大切です。
 
 
寝ウキの場合も同じですが、とにかくその日のアタリのパターンを早くつかむことが大切となります。
 
 
活性の良い日のアタリ、食い渋りの時のアタリ、エサ取りと競い合って出るアタリと様々です。
 
 
このアタリパターンをマスターすることも「紀州釣り」の魅力の一つです。
 
 
次回は、掛けてからのやり取りと取り込みについて技説明させて頂きます。