｢夏場の磯釣り｣2

夏場の磯釣りは餌取りとの戦いでもあります｡

 

特にｱｼﾞ､ｻﾊﾞ､鰯の類い､他にはﾈﾝﾌﾞﾂﾀﾞｲ､ｷﾀﾏｸﾗ､ｸｻﾌｸﾞなどもそうです｡

 

夏の時期にﾌｶｾ釣りをするのは相当無理があります｡

 

そういうときは､そういった餌取りに強い餌を使います｡

 

狙いはｲｻｷ､石鯛､ﾏﾀﾞｲ､ｸﾞﾚ､ﾁﾇなどが対象魚とした場合どんな餌で対応するかを考えてみましょう｡

 

 

ｲｻｷの場合はとにかく遠投､ﾎﾞｲﾙｵｷｱﾐ､またはｺﾞｶｲやｲｿﾒです｡

 

遠投深釣りなので使用するおもりも1号～2号ﾊﾘｽは長めでからまん棒を必ず使います｡

 

潮目が遠くにあれば一番良いのですが､撒き餌は潮目のずっと手前で良いのです｡

 

そこに脚の速い餌取りが集まるように撒き餌をして､時間差で潮目の向こうに仕掛けをいれます｡

 

 

石鯛などになると元々狙う餌の種類が違うのでわかりやすいですが､何しろﾌｶｾ釣りで釣ろうというわけですから小さくて効果のある餌が良いわけです｡

 

一番有効なのはｼﾞﾝｶﾞｻです｡

 

後は亀の手｡磯に付着しているものを使います｡

 

磯際をのぞいて石鯛が見えればそのﾀﾅに合わせれば良いですが､見えない場合はまずは2ﾋﾛの磯際から攻めます｡

 

ふぐ系統の餌取りがｼﾞﾝｶﾞｻを取りに来ます｡後はｶﾜﾊｷﾞ類です｡

 

餌が持たないようなら一気に底まで落とすので大きいおもりが必要です｡磯に変化のあるところを狙ってください｡

 

 

ﾏﾀﾞｲは雑食性ですからいろいろ狙い方がありますが､ﾏﾀﾞｲ自身目が良いのか悪いのか･･･ﾋﾞﾆｰﾙのかけらだってﾉﾚｿﾚと見間違えて食ってくると言うことがあります｡

 

相手はﾋﾞﾆｰﾙなので当然餌取りには強いですよね｡

 

ﾏﾀﾞｲには小さなかｶﾆ､ｻﾞﾘｶﾞﾆ､当然ｼﾞﾝｶﾞｻ等も良いですが､ｲｻｷ狙いの時にやってくることの期待の方が大きいです｡

 

 

ｸﾞﾚに関しては絶対ﾌﾅﾑｼです｡

 

絶対的な威力を発揮します｡撒き餌は普通の物でも良いですが､ﾌﾅﾑｼを握って仮死状態にして撒くというのが必要です｡

 

 

ﾁﾇに関しては小磯または波止なのでよく使う餌は､ｲｶﾞｲ､ｶﾆ､ｼﾞﾝｶﾞｻ等です｡特には､地方にもよりますがﾄｳﾓﾛｺｼ､ｽｲｶ､ﾒﾛﾝ､ﾐｶﾝ等で釣るというのも聞いたことがありますが､自分の経験ではﾄｳﾓﾛｺｼ以外は釣ったことがありません｡

 

ﾁﾇは夏場でも手軽なので狙う人も多く波止に関してはほとんど落とし込みでｲｶﾞｲの餌です｡落とし込みも完全なﾌｶｾ釣り｡

 

ただ餌取りは承知で果敢に挑む人も居ます｡

 

暑さと戦い､餌取りと戦い一心不乱に釣りを楽しむ方も居ます｡

 

何かに取り憑かれたように｡そんな中から希望の市日が釣れたならそれはそれで爽快感を感じる物です｡

夏の釣り､過酷ですけど楽しいです｡

 

熱中症にはくれぐれも気をつけてください｡