落とし込み釣りで使うハリスは、フロロカーボンの0.6~3.0号ぐらいが標準です。
私は、季節、釣り場の形状などを考慮して、通常、0.8~2.5号ぐらいのハリスを使い分けています。
冬場など水温が低い時期はチヌの活性も低いので、細ハリスでも大型のチヌを釣り上げることが可能です。
一方で夏から秋にかけてのチヌは動きも活発になり、引く力も強くなります。
場所やタックルによっては、合わせ切れも多くなります。
場所やタックルによっては、合わせ切れも多くなります。
障害物の多い釣り場で、チヌが活発な時期では、かなり太いハリスを使うことが多いです。
スリットやテトラでの釣りでもチヌを掛ける場所によっては、1.2号~1.7号ぐらいのハリスでも大丈夫ですが、スリットの穴やテトラの穴、深いところで掛かったチヌは2.5~3.0号でもラインブレークすることがあります。
ハリスはあらゆる状況において、出来るだけ細いハリスを使うことが肝心ですが、タックルバランス、チヌの勢い、障害物の状況を読み切って、最適な号数を選ぶのも落とし込みのテクニック上、大切なことです。
ハリスの限界点は、同じタックル、同じハリスで何度もチヌを掛けて、切られる限界を体で感じることによって身に付きます。
障害物やケーソンのコバなどで掛けたチヌは、穴の中やコバの角を回り込んで逃げようとしますので、引きのパワーも大きくなります。
このタックルで、この状況で、どこまで竿でためれるかは、その経験によってわかるようになるのです。
以前、1.0号のハリスの限界を知りたくて、スズキが掛かったときに竿でためこんで、強引に浮かしたことがありますが、ハリスの傷や、針のチモトで切れる形状でさえなければ、70cmのスズキを一瞬で浮かしてしまうだけのパワーが今のハリスにはあると思います。
私は、通常の状況では0.8号などの細ハリスも多用しますが、大会など1回のラインブレークが命取りになるときは、一つ上のクラスのハリスを使うようにしています。
次回は、黒鯛最新攻略 「落とし込み釣りの肝心、ハリスの可能性Ⅱ。」 20.を予定しています。