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2017年4月6日

「知るシリーズ」・・波(その2)

低気圧が海上を通過するとき波が発生します。
 
当然風も起きているわけですから、波が起こるのは当然ですが、ここで言う低気圧による波とは、海の盛り上がりを意味します。
 
気圧が海上と上空の間で低くなると言うことは、雲は下がって海上は盛り上がルと言うことです。 
 
 
地球規模の話ですから、直径数十キロ~数百キロの面積の範囲で海面が盛り上がっているわけです。
 
当然、雲と海上の間には空気が吸い込まれるので風が生じます。
 
その風は海面をホウキで掃くように表面が波立ちます。
 
こういった波は消波ブロックなどで遮ればすぐに穏やかになります。
 
 
しかし低気圧による波は海面が盛り上がり、水の重みで下がる大きな動きはうねりとなって伝播していきます。 
 
 
波長の長い波です。
 
それだけに大きなエネルギーが有り巨大な船すらも笹の葉っぱのように上下する海面で翻弄されるようになります。 
 
 
こういった波は津波のエネルギーと似通っており、地殻の変動で海底の地形がゆがむ際に起こる海底の盛り上がりが、巨大なピストンとなって海面を盛り上げます。
 
これが津波です。
 
瞬時に盛り上がるため、低気圧のように時間をかけた波のようなうねりではなく、急激に海面に段差ができるように盛り上がります。 
 
 
盛り上がることによって周辺の海水は盛り上がりの体積分集まるので、周辺の湾や、入り江、港ではどんどん水が引いて浅い海底なら丸見えになるほどです。 
 
 
それだけに引き込まれた海水が一気に寄せてくるので一段高くなった海面が押し寄せて来ることになります。 
 
 
津波とはそういうもので速度も速く大変恐ろしいエネルギーであります。 
 
 
低気圧で起こる高潮は急激ではなく海面が盛り上がるため周りの海面が低くなるというようなことがありませんが、海面の高さが500mm~1000mmほど上がることは普通に考えられます。
 
高潮注意報が出たら海には絶対に近づかないことです。 
 
 
また、引力における海面の変化もさらに時間をかけて変化します。 
 
引力とは月の引力を意味します。

月の引力は地球と月と太陽の関係があります。 
 
満月の夜、新月の夜を経験した方は、その月の様をほとんどの人なら見ているはずです。 
 
満月は地球の後ろから地球を挟んで反対側の月を照らすので、地球から見たとき月全体が明るく見えます。
 
新月は逆に月がどこにあるのかわからないほど真っ暗です。
 
地球と太陽の間に月が来たときになります。
 
太陽の光が強すぎて月が見えない日中の新月もあります。
 
完全に中心が一致したとき皆既日食となります。 
 
 
見事なまでに大きさと距離の一致が感じられます。
 
まさに奇跡の星です。 
 
 
太陽と月の間に地球が入り完全に一致したものを皆既月食と言います。 
 
いずれにしても感動的なシーンです。
 
そういった位置関係によって、つなぐラインがまっすぐに近くなると海面の盛り上がりが大きくなります。 
 
 
これを大潮と言います。
 
干満の差が大きく、海水の移動が大きくなります。 
 
 
直角方向に折れると、月は三日月になり、海では小潮と言います。
 
それだけ干満の差が小さくなります。 
 
 
これだけの海水の移動に伴って海流もできれば波も生じます。
 
壮大な環境の変化ですが日常の変化でもあるため生物はその変化に長年にわたって順応し適応した生態系になっています。
 
潮が動けばえさが動く。
 
えさが動けば魚が動くということから大潮の日は魚の活性が上がると言われています。
 
素直に波といえるものが潮汐で生じるかというとそうではなく海水の移動によって、渦もできれば潮目もできます。
 
少なくとも潮のぶつかる流れでは三角波といって激しい海面となります。 
 
 
三角波が出るところは魚も多いです。
 
えさがたまるわけですから漁場としては狙い場となります。
 
身近な三角波は気がつけば釣果につながります。
 
さらしの切れ目や出潮の境目など皆さんが通常「ヨレ」と言っている場所がミニチュアな三角波です。 
 
 
これは釣りをする上で必ず指標としなければならないところです。 
 
ご参考にしてみてください。