毎年、この大会を皮切りに落とし込み釣りのシーズンが切って落とされますが、ここ10数年の神戸港の春先の状況は、年と共に変化しています。
今回の大会では10名が11枚のチヌを上げるという、厳しい状況でした。
以前は3月中旬の神戸七防では、パイプをエサに底、もしくは底の手前を探っていくと、内側を中心に穂先や道糸にアタリが出るのが通常でしたが、数年前からは、ほとんどエサのパイプが着生しなくなり、アタリの出方や、エサの種類、タナなどが毎年変化しています。
20年ほど前の、冬から春先にかけてのエサといえば、フジツボ、タンクガニ、シラサエビ、イワガニなどでしたが、17年前にパイプが出現することによって、5月の初旬まではあまりエサの選択に悩むことは少なかったのです。
4年程前から変化がありました。
春先の大会でフジツボ、パイプ、イワガニなどのエサではほとんどアタリがなく、アオコガネをエサに使った人だけがチヌを釣り上げました。
他のエサでは触ってくるものの、針掛りしなかったのです。
又、夏の大会でパイプを使った釣り人が優勝したりしました。(パイプは普通、夏場は使いません)
昨年の神戸港落とし込み大会では、多種多様なエサでチヌが上がりました。
シラサエビ、イワガニ、ボケ、カメジャコ、アオコガネ、パイプ・・・・
上がったチヌの枚数も11枚、釣り上げた落し込み師も10名と、今年とまったく同じでした。
今年入賞した人が使ったエサは、パイプ、アオコガネ、イワガニ、が多かったようです。
釣れたタナもほとんどが底だったようですが、中層に浮いているチヌをパイプで釣り上げた人もいました。
次回は、黒鯛最新攻略「落とし込み釣りの肝心」15.を予定しています。