ウキには、磯で使う円錐ウキや棒ウキ、堤防で使う玉ウキやカヤウキがあります。
また、紀州釣りで良く使われるカン付きウキというものもあり、玉ウキや円錐ウキの下にサルカンを取り付けたウキがよく使われます。
そこで、これらのウキには、色々な役割があるのをご存知でしょうか。
ウキの役割は何でしょうか?とお聞きした時に、皆さんは、「魚のアタリを取るためにつけるもの」と、90パーセント以上の方が答えるではないでしょうか。
もちろん、ウキの最大の役割は、魚のアタリを釣り人に伝えるという事が、1番の役割だと思います。
しかし、他にもウキには、沢山の役割があるのです。
ウキをつけずにエサとオモリだけで仕掛けを投入したらどうなるでしょうか。
エサは、徐々に海底に沈んで行きますが、どの深さまで沈んでいっているのか、また、遠くのポイントまで流したいときなど、本当にその仕掛けが思ったところに流れているかの見極めが非常に難しくなります。
また、完全フカセの状態でラインとハリ、エサだけの状態で流していれば、仕掛けは潮に乗れば遠いポイントに運ばれて行きますが、どこに仕掛けが、どのような状態で流れているかを見極めることはできません。
しかし、ウキをつけることによって一定のタナをキープしながら思ったポイントに仕掛けを流すことが簡単になるのです。
また、20メートル30メートル沖の潮目を狙いたい時なども、ウキの重さを利用してタナをキープしたままエサを遠くまで投げ込むことが出来ます。
また、潮の流れを読むのもウキをつけていることで潮の流れをウキが教えてくれます。
どの方向に流れているか、沖に払い出しているのか、手前に当ててきている潮なのか等、たくさんの情報を知らせてくれるのです。
更に、ウキの特徴を把握することにより、サシエサの有無をも見極めることが可能となります。