同じ料理のレシピを見て料理を作っても、料理人によって出来上がりは変わります。
又、同じ楽譜を見て、同じギター、エフェクター、同じアンプを使っても演奏される音楽は演奏者によってびっくりするほど違って来ます。
料理や音楽を奏でる技術が違うだけではなく、それを理解したり想像したりするセンスが違うと、人によって全く異なる結果がでるのと同じように、落とし込み釣りでタックル、場所、エサが全く同じでも、釣果に大きな差がでることは普通です。
以前もお話したことがあるように、練習や経験さえ積めば、誰でも素晴らしい料理や音楽、釣りの実力がついてくるのではありません。
確かに練習や経験は大切なことですが、漠然と釣りをしていても思うように上達しないことが多いです。
落とし込み釣りで、名人とよばれて実績もある人達に共通していることは、いくつかあります。
1.本当に落とし込み釣りが好きで、真冬の堤防でも一人で落とし込み釣りができる。
2.常に目標を掲げて試行錯誤をくりかえしながら、新しい可能性にチャレンジする
。
3.釣れない時は、その原因をしっかり分析して、次回にトライする。
4.継続して情熱を持ち続けることができる・・・・
情熱を持って、集中して釣りをしていると、何故釣れたのか、何故釣れなかったのかが見えて来ます。
本当に好きなことをしていると、苦労も厭わずにいろいろなことにチャレンジできます。
どんな壁につきあたっても決して諦めない気持ちが続く限り、次のステージに上がっていくことができるのです。
従来の落とし込み釣りの常識にとらわれることなく、新しい可能性を考え実行していくことで、他の釣り人とは違う、自分だけの釣りを確立していくことが可能になります。
釣りの状況は一度として同じときはありませんが、こうして想像力を発揮しながら釣り方を判断していくのが肝心です。
センスも磨かれ、どこにいっても確実に釣果をあげることができるようになるでしょう。
次回は、黒鯛最新攻略「落とし込み釣りの肝心」12.を予定しています。