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2012年6月21日

よく乗るスッテの条件とは?

初夏とは、立夏から芒種(ぼうしゅ)の前日までの期間を指す言葉ですね。では芒種とは、稲や麦など芒(のぎ)のある穀物の種まきをする時期で二十四節気のひとつです。
 
そして、初夏は麦秋といわれる麦の刈り入れどきにも当たるので、この時期に釣れるイサキを麦わらイサキとかスルメイカの子供を麦イカと呼んだりするわけですね。
 
特に麦イカは、これから七月初旬までがベストシーズンでしょう。麦イカは身が軟らかくて、食べてもおいしい上に群れに当たると数釣れるのが魅力ですからね。

このような麦イカを釣るときによく使われるのが、イカヅノと布巻きスッテですね。和製ルアーともいえるイカヅノや布巻きスッテは、イカに合わせてうまくチョイスしないと釣果に大きな開きがでます。
 
そこで、よく乗るスッテの条件を考えてみましょう。
 
イカ釣りでこんな経験はありませんか?。去年、よく使ったスッテだけど、まだ使えそうだからとそのまま持参して釣り始めたとき隣りに座った友人が新品のスッテで釣り始めました。
 
すると、イカが乗るのは友人の仕掛けばかりで、なかなかこちらの古い仕掛けには乗ってくれません。終わってみたら大差がついていた。なんてことが…。
 
どうしてなんでしょうね。まっさらのスッテには、イカがよく反応します。巻いた布に汚れが亡く、綺麗だから水中でもよくアピールするのでしょうか?。とにかく新品の仕掛けを使う人の横には座らないことです。
 
さて、ひと口にスッテといってもいろんなサイズがあります。小さなものは2号ぐらいから大きなものは6号ぐらいまで。この中で釣りに最もよく使われるのは2・5号から3・5号ぐらいまででしょう。
 
スッテの大きさは、釣れるイカのサイズに合わせるのが基本です。胴長が20cmまでの麦イカサイズなら、3号では少し大きすぎますね。2・5号ぐらいがちょうどいいでしょう。これぐらいのサイズに決めたら、次は色やパターンを選びます。
 
色のパターンは、ハーフ&ハーフ、ハチマキ、全身が一色などがありますから全部のパターンを取り混ぜて仕掛けを作ります。たとえば紅白の染め分けがよく乗るからといって、全部をそれにしてしまうと、反対に乗りが悪くなります。だから、その日の当たりスッテを見つけても、仕掛けにつけるのは2カ所ぐらいにしておきましょう。
 
次は色のチョイスですね。紅白、白いボディに赤いハチマキ、赤と緑の染め分けなろいろんな色のパターンがありますから、これもいろいろ取り混ぜて下さい。
 
ただ、色の組み立てをするときに、暗色と淡色の組み合わせは考えておいて下さいね。赤と緑の染め分けや真っ赤なボディのスッテは暗色系ですから、その上下には白いボディに赤はちまきとか、白とピンクの染め分けなど淡色系のスッテを結ぶようにします。

暗色と淡色を交互につけるようにするのが正解です。
 
最後に最も大切なのがスッテのバランスです。特に2・5号のように小さなスッテはバランスを取るのが難しいので一度、水に浮かべてよく確かめておくことですね。
 
スッテの水中での姿勢は、幹糸に対して直角、ほぼ真横に浮かび潮の流れに合わせてゆらゆら揺れている状態が理想的でしょうね。
 
小さなスッテほどカンナの部分が重すぎて、水中での姿勢がカンナの部分を下にして、斜めに垂れてしまうのですね。こういうバランスが悪いスッテは、やはり乗りが悪くなりますから、すぐに交換した方がいいですね。 
 
次回は、魚の視軸と光について考えてみます。