魚の中では数少ないのですが、外見からも分かるようにウロコがなく、体表はグアニンと呼ばれる物質でおおわれています。このグアニンは剥がれやすく、剥がれたところが炎症を起こして病気にかかりやすいため、非常に飼いにくい魚のひとつです。水族館などで展示しているところが少ないのは、このためです。よほど丁寧に扱わないと、すぐ病気にかかってしまうようですね。
このグアニンは、キラキラとよく輝くため、かつては模造真珠を作るときによく使われていたそうですが、最近は女性が使うマニキュアとかアイシャドーに混ぜてよく使われるそうです。
グアニンは、このように有効活用も出来ますが、毒になることもあります。
古くなったタチウオを皮付きのまま刺身にして食べると、グアニン中毒を起こすことがあるので要注意です。
さて、陸っぱりのタチウオ釣りといえば、最近はワームを使ったワインド釣法が盛んですが、ドジョウやキビナゴをエサに引き釣りをする古典派?もまだまだ健在です。
このような釣り方でポイントになるのが、釣る時間帯とタナではないでしょうか。
なにしろ「幽霊魚」の異名をもつ魚ですから、いつ現われるか読めないことが多いし、潮やベイトの状態によって、ころころ泳層を変える魚ですから、居場所をつかむのに苦労することが多いのです。