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2016年9月1日

釣具の補修1「ウキ」

今回から釣具、釣り道具の補修、保守メンテナンスに関して書いていきます。
 
釣具は釣りものにもよりますが、タックルはたくさんの部品で構成されています。
 
磯釣りだけを特化して考えると、竿、リール、ウキ、バッカン、撒き餌杓、ロッドスタンド、ロッドケース、玉網、枠、等消耗品ではないものもたくさんあります。
 
購入すればそれなりの金額がしますのでできるだけ大事にしてきれいに使っていきたいものです。
 
 
まず初めはウキのことについて書いていきます。
 
磯釣りのウキ、堤防のウキは磯や地面に強くたたきつけられたりして、傷がついてしまいます。
 
そのまま放っておくと表面の塗装が剥げたり、浮力が変わったりします。そしてものによっては値打ちが下がってしまうものもあります。
 
最近のウキは、メーカーから出ているものでは表面強度があって、精密な浮力設定になっています。
 
傷も付きにくくなっていますがやはりそれでも過酷な状況下で使用すれば気の毒なほど傷が入ってしまった経験があります。
 
表面コートは基本的にウレタンクリア塗装です。
 
UV塗装は固くなりますがもろくなります。しかもコストも高いです。
 
ウレタンのクリア剤は色の付いたものより値段は高いですが表面にもやや弾性が残り、下地材との密着も大変良いものになっています。
 
塗装は低粘度品を薄く何回も塗っては乾かして重ね塗りをするのが良しとされていましたが、最近のウレタン塗料は発泡もしにくく乾燥時間も早いので、ディッピングで塗膜をつけ完全に時間をかけて乾燥させるようにしています。
 
補修も同様ですが、傷ついた面をペーパー200~300#程度でこすって傷を目立たなくします。
 
その上からコーティングすればいいだけですが、もっと深い打痕があったりした場合は、溝になった部分の余分な塗料を丁寧にカッターナイフ等で取り除きシーラントを載せます。
 
木工用シーラントを使用します。
 
原料としてはエポキシ系が多いと思います。
 
配合比通りにしっかり練って塗布します。完全に乾いたら80番くらいのペーパーでならしていきます。
 
下地の白色の塗料を塗ります。
 
塗料は好みがありますが私はターナーなどの水性タイプを使っています。
 
完全に乾けば塗り重ねができます。
 
工業用漆などを使うこともいいでしょう。
 
 
基本的に旋盤等の回転可能なものに装着して、回転させながら塗ると境界線もきれいに書くことができます。
 
旋盤等が無い方は電動ドライバーなどをしっかり固定して真直ぐな釘などを差し込んでつかんでまわします。
 
回転速度が変えられるのもがいいです。
 
白地の上にはウキのトップになるオレンジ色や赤色等塗ります。
 
色合わせが難しいものはすべて塗り替えてもいいかと思います。
 
そしてウレタンクリアにディッピングして仕上げます。
 
塗料の比重差で正確な表示浮力ではなくなりますが、高価なウキを大切にすることやハンドメイドの楽しさが釣りの趣を深くしてくれるかもしれません。
 
機会あったらトライしてみてください。