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最新攻略コラム

2016年5月19日

潮上と潮下どちらが有利?

毎年、春の終わりから初夏にかけて、紀伊水道を北上しながら紀淡海峡へとやってくるのが鬼アジです。

この呼び名は鬼のようにデカイから、鬼のようによく引くから、と色々いわれますが正式にはマアジの沖合回遊型で、背が黒いために漁師はクロアジと呼んでいます。 
 
大きくなると50cmにもなるので、鬼の呼び名が付けられたのかも知れませんね。
 
このアジは脂が乗って美味しくなるのは、初冬からですが、引きが強くて面白いのでそんなシーズンを待たずに、つい出かけてしまいます。

今年もGWが終わった直後にオール阪神さんと一緒に出かけました。
 
午後からの潮がよいというので出船は午前10時。

ポイントまで小一時間かかります。
 
やがて、友ヶ島の島陰が見えてきました。
 
沖ノ島の駒崎の沖が鬼アジのポイントです。
 
オール阪神さんと僕は、左舷の胴の間に並んで釣ることにしました。
 
この日は南風で下り潮ですから、船首が南を向きミヨシから船は流れていきます。
 
つまり、ミヨシ側が潮上でトモは潮下になるのです。
 
大抵の釣りはそうですが、船を流して釣る場合、潮上に釣り座を構えた人が有利ですよね。
 
案の定、ミヨシの人から竿が曲がっていきます。
 
アジの群れが大きいとこちらまで配当があるのですが、群れが小さいとミヨシから1、2人でアタリが止まってしまうことがよくあるのです。
 
こんなときはどうしたらいのでしょうか。
 
絶対的に効果がある方法は思いつきませんが、少しは回避できる方法があるはずです。
 
船が真っ直ぐに流れることは、余りありません。
 
ミヨシから入っても左舷側から潮が当たるときと右舷側から当たるときがあります。
 
こんなとき潮の流れをよく見て一番潮先で釣っている人の対角線上(下も手)から竿を出さないことです。
 
邪魔にならない程度に竿を左右どちらかに振って釣ることをお勧めします。
 
反対に船をアンカーで止めて釣るとき、潮と風が同じ方向なら、流し釣りの時と状況はまったく逆になりますね。
 
運良く潮下に釣り座が取れたら、ミヨシの潮上で釣っている人の対角線上に入ることです。
 
なぜなら潮上で撒いてくれたマキエが自分の釣り座に集中するため、入れ食いも期待できるからです。
 
ただ潮は、一日中おなじ方向に流れるとは限りません。
 
逆に流れ出すこともあるので、そのときは潔く諦めて下さい。(笑)