先日、神戸七防・黒鯛人が主催する第10回神戸港落とし込み選手権大会が神戸七防で開催されました。
毎年、3月の中旬以降に開催され、この大会が落とし込み釣りのシーズンの開幕を告げています。
100名ぐらいの大会になると落し込み師も様々で、各地域で使われている特徴あるエサを使ったり、釣り方も様々な釣り方が見ることができ、大変勉強になることが多いのです。
今年も中京や広島などからの参加者で賑わいました。
春先はどうしても底を中心とした釣りになるため、夏から秋のエサ、釣り方とは違ったものになります。
この日は、かなり状況が厳しく、なかなかチヌが口を使ってくれない中、10名の釣り人が計11枚という釣果でした。
この季節、ホームのクラブ員たちの釣り方は基本的にケーソンの際を底まで落として、アタリを待ちます。
エサは、イガイ、アオコガネ、パイプが主流です。
大会は総重量と長寸一匹で競いますが、総重量の部門での優勝者は、ボケをエサに見事、2枚を釣り上げました。
カメジャコを使ったり、シラサエビをエサに際底や竿一本前を狙う中京の釣り人もいました。
この日釣れたのは、最近、実績の高いポイントと、ほとんど実績のなかったポイントの2箇所にわかれました。
大会では、しばしば地元の釣り人とは違うエサ、釣り方、ポイントで釣れることも多いのです。
それこそが、それまでの常識では考えられなかった、新しい釣りの可能性を示唆してくれるのです。
エサの可能性、前のタナや底釣りの可能性、釣れないと思っていたポイントが変化する可能性など開拓できることは、まだまだあるのかもしれません。
私もこの日は、普段クラブ員たちが狙わない、外向きの前、底を狙ってチヌを掛けました。
多くの釣り人が、いっせいにエサを落とし込んでアタリが少ない時は、前を意識した釣りも心がけたほうがいいようです。
次回は、黒鯛道103 「茅渟の海、四方山話」その25、落とし込み釣行記 Ⅲ。
を予定しています。