成魚で放流された渓魚は、天然の魚に比べて遊泳力がないのか、放流された場所から余り動こうとはしません。
放流された場所の近くに落ち込みや大淵、流れの緩いトロ場などがあると、そこに集まって群れていることが多いのです。
ですから釣りに出かける前に漁協などに電話して、どの辺りに重点的に放流したのか、あらかじめ情報を仕入れておくといいですよ。
放流された成魚を釣るときは、大場所にどっしりと釣り座を構えて粘ることです。
大場所ほど成魚が集まっている可能性があるので、あちこち釣り歩くよりは、釣りきるまで粘る方が釣果が上がります。
解禁初期ですからエサは生イクラで十分です。
少し長めの竿を使って水際に余り近づかず、静かに釣りこなします。
ある程度釣り上げると、渓魚も少し用心するのかアタリが間遠くなることがありますが、そんなときは、流し終わりに空アワセしてエサ切りを繰り返してやると、また安心して釣れ出すようになります。