初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2016年3月3日

這わせて食わせる寒のマダイ

立春とは、二十四節気における一つ目の節気。
 
今年は2月4日でした。
 
そして、立春から立夏までの期間を一般的に春と呼んでいます。
 
立春はとっくに過ぎたので、暦の上では間違いなく春ですが、海の中の春はなかなかやってきませんね。
 
大阪湾を例に取ると立春の頃、つまり2月初めから3月初旬が最も水温の低い時期なんです。
 
これは熱しにくいかわり冷めにくいという海水の性質が原因ですね。
 
ですから海水温が少しずつ上がり始め、海の中に本当の春がやって来るのは、地上よりも2カ月近くも遅い4月後半から5月にかけてということになります。

3月に入りましたが、いまが一年で最も水温の低い時期。
 
深場に落ちたマダイ達もじっと我慢で厳しい寒さに耐えているのでしょうね。
 
ただ、寒いから、活性が低いからといって、まったくエサを食べずに過ごせるわけはありません。
 
マダイの目の前にきちんとエサを届けてやりさえすれば、マダイは釣れるのです。
 
では、どうすれば寒のマダイを食わせることが出来るか、そのポイントをいくつか紹介しておきましょう。

まず一つ目は、エサを撒きすぎないことです。
 
水温が低くて動きも鈍く、マダイの活性も上がらないので、盛期のように食欲旺盛ではありません。
 
そんな状態のマダイに、それ食え、やれ食えとばかりマキエすると、マキエは食ってくれますが、それだけでお腹が一杯になってなかなかサシエまで食ってくれないものです。
 
ですから小さめのカゴを使い、詰めるオキアミも半分ぐらいにして、まるで出し惜しみするかのように、ちびり、ちびりと撒いてやるのが効果的なのです。
 
サシエのオキアミも2匹を抱き合わせにして刺すよりは、少し大きめの物を選んで1匹刺しにする方がいいでしょう。

2つ目のポイントは狙うタナです。
 
寒のマダイが春のように浮かないのは、ベイトが関係しているのでしょうね。
 
水温が低い時期は、中層にマダイが好むベイトがいないのだと思います。
 
ですからほとんど底にいるエサを食べているのでしょうね。
 
だとすれば、今の時期は仕掛けを底にはわせるようにして狙った方が食う確率が高いですよね。
 
潮が緩いときはほとんどベタ底、少し潮がいっているときは、先バリが底に着くくらいのタナで狙ってみるのが正解です。
 
この時期のマダイは、よく居食いするので、打ち返しをするときは聞き合わせしながら上げて下さい。
 
アタリがないのに食っていることがありますから。