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2016年2月4日

寒サバを釣りこなす

紀伊水道の遥か沖、ラングイやクロゼと呼ばれるポイントで寒サバ釣りが始まりましたね。
 
 
この時期の寒サバは、水深が300mを超える深場の中層に群れていて、しかも、じっとしていないから、群れを探すのが大変なのです。
 
今は性能のいい魚探やソナーを備えた船が多くなったので、昔ほど苦労しなくなりましたが、それでも荒れ後など一時的に群れが散ってしまうと、探すのに一苦労します。
 
 
なにしろ港から2時間近くも走って、ようやくたどり着けるポイントですから、お天気のよい日でないと出船できません。
 
風が強く波が高い日は100%無理ですね。

天候にも大きく左右される釣りなんです。
 
 
寒の季節の釣りですから、防寒対策はしつかりして出かけて下さいね。
 
釣っている間も飛沫は間違いなくかぶりますから、雨具の用意も忘れずにね。
 
 
さて、運良く出船できたとしましょう。
 
ポイントに到着して寒サバの群れも見つかり釣り始めました。
 
サバは単独でいることはまずありませんから周りで釣れ始めたら、必ず自分にもすぐに回ってきます。
 
 
いきなり竿先が振るえたかと思ったら、有無を言わせぬ強引さで、竿を絞り込んできます。
 
ここで、サビキ仕掛けのハリは6、7本付いているから、他のハリにも掛けてやろうと欲を出して追い食いさせるのはよくありません。
 
確かにアタリがあったタナでしばらく待っていると追い食いしますが、追い食いさせた仕掛けは、サバがてんでに暴れ回って、ごちゃごちゃになって上がってきますよ。
 
そんな仕掛けをほどいている時間はありませんから、新しい仕掛けに替えて釣っていると、サバを食わせるたびに仕掛けが縺れて、今度は仕掛けがいくつあっても足りませんよ。
 
そこで、仕掛けをもつらせずにサバを釣る方法です。

 
サバが仕掛けに食いついた瞬間、走らせないように電動リールの巻き上げをフルパワーにして、まず釣り人が主導権を取ることです。
 
一旦サバの頭を上(水面方向)に向けてしまうと、余り走り回りません。
 
 
同時に2、3匹が食いついたと思ったときは、さらに強引に巻き上げて下さい。
 
サバはアジほど口の周りが弱くないので、少々強引に巻き上げても口切れすることはありません。
 
 
こうして仕掛けをもつらせずに取り込んだら。
 
竿を竿立ての穴に入れ2、3匹食っているときは、上から順番にハリを外していきます。
 
間違っても仕掛けを甲板の上に置いたりしないで下さいね。
 
これをやるとサバが暴れて、間違いなく仕掛けがぐちゃぐちゃになります。