大会は、開催時期や堤防の種類、一文字かスリット、テトラなどによって攻略の方法が異なります。
シーズン初期の3月、4月の一文字での開催の大会は、基本が深ダナ、底になることが多いです。
大会が始まってまもなくで、チヌが釣り人の気配を未だ感じていないときは、浅ダナにいるチヌ、場合によっては見えチヌを狙うことが、この季節でも可能になりますが、ほとんどの場合、深ダナや底でのアタリをとっていく釣りになることが多いです。
大会で一番の肝心は、釣り人の気配を如何に消して、チヌの警戒心を解くことができるか、ということですが、3月、4月の大会は、深ダナでの勝負になることが多いので、チヌが釣り人をダイレクトに警戒することが、他のシーズンに比べて少ないと思います。
水温が未だ低い時期の堤防では、チヌが一定の場所に何匹か溜まっていることが多いので、下見などを通してアタリのでるポイントを、あらかじめ認識しておくと良いでしょう。
この時期は同じ場所で、底や深ダナで何匹も続けてチヌを釣り上げることもよくあります。
特に底で掛かった場合は、あまり場荒れすることもなく数匹かけることができるので、粘ってみるのが良いでしょう。
春先の深ダナのチヌは、餌の種別、餌の大小、針の大きさ、オモリの付け方、オモリをバラして小さく付けるなど、チヌが違和感を持つことがないようにする工夫が大切です。
次回は、黒鯛道99 「茅渟の海、四方山話」、その21、落とし込み釣り大会Ⅱ。を予定しています。