2016年1月14日
寒チヌと遊ぼう
まだ冬は、始まったばかり、これから本格的な寒波がやって来る季節です。
水温が10度近くまで下がると、沖の防波堤や河口などで釣れ盛っていたチヌやキビレは、水温の安定した深みへと落ち食い渋るようになります。
では、寒の時期はチヌやキビレも完全なオフシーズンになってしまうのかというとそうではないのです。
釣り方を工夫すれば盛期並に釣れることもあるのです。
例えば大河の河口などは、周年エサが豊富なせいでしょうか、寒チヌの絶好のフィールドになっていることが多いですね。
水温が10度を切るようになっても釣れるところが多いのです。
ただし、何度もその釣り場に通って、冬場にチヌが寄るポイントを覚えることと、釣り方を工夫しなければチヌの顔を見ることが出来ません。
水温が低いので、足元の浅場で釣れることはまずありません。
チヌは、岸近くの浅場よりもっと水深のある川のミオ筋を伝って、潮の干満にあわせ移動していることが多いのです。
ですからまず、こういうポイント探すことが先決です。
岸から20~30mも沖に川のミオ筋がある場合、沖アミなどのエサでフカセ釣りでチヌを狙うのは、なかなか難しいですね。
磯のように潮に乗せてポイントまでエサを運んでいければいいのですが、河口のポイントでは、潮は上流か下流のどちらかにしか流れないので、足元から沖へ向かってエサを流し込んでいくのが難しいのです。
ならば大きくて重いウキを使って、遠投して釣ってもいいのですが、オキアミなどの軟らかいエサを使うと遠投するときによく取れてしまうのです。
そこで、この時期にお勧めの釣り方がブッ込み釣りです。
1.5号か2号程度の磯竿を使い、2,3号の中通しのオモリを道糸に通して”行ってこい式”の仕掛けを作り、川のミオ筋目がけてブッ込んでおいてアタリを待つのんびりした釣りが案外よく釣れるのです。
エサは遠投しても取れにくいアオイソメやボケ(ニホンスナモグリ)がいいでしょう。
この時期、チヌの寄る場所は大体決まっているので、それを見つけさえすれば、まずあぶれることはないと思います。
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