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2016年1月14日

ウキの浮力調整

皆さん、如何お過ごしでしょうか。
 
三重県の堀口文敏です。
 
新年を迎え、早くも中旬となって参りました。
 
遅れましたが、今年もよろしくお願い致します。
 
 
スーパーエルニーニョ現象により非常に気温が安定しない状態となっています。
 
その関係で海水温も変動が大きく上層から中層、底と全ての層で、水温が安定しない状態の時が多々あり、なかなかグレのアタリを取れない状態があります。
 
ほんの少し、ウキを押さえ込んだアタリを見逃したり、知らぬ間にエサを取られていたりと様々な状態に苦戦しますよネ。
 
そこで、ウキの浮力調整をしっかり行えば、ほんの少しのアタリが明確にウキに現れ、それどころか、サシエサの有無もウキの状態で確認できる様になります。
 
そこで、今回は、ウキの浮力調整についてご説明したいと考えます。

まず、その日に使うウキの特性を知ることが重要です。
 
例えば、エサを付けた状態で海面にどの程度ウキのトップが出ているか、調整オモリを打った時のトップの位置など、そのウキに掛かる浮力を頭に入れることです。
 
それには、まず、仕掛けを作り上げたらサシエサを付けずにハリとオモリとハリスのみの状態で仕掛けを投入します。
 
そして、仕掛けが馴染んだ時にウキがどの様な状態になるかを確認します。
 
そして、この状態を頭に入れて、次に、サシエサを付けた状態で、仕掛けを再度投入します。
 
その時のウキの状態を確認し、サシエサが付いている時と付いていない状態の違いを覚えておきます。
 
これが、その日の釣果に大きく左右するのです。
 
なぜなら、この様なウキの浮力調整を実施することで、少しのアタリや変化に気づく事が出来る訓練になるからです。
 
そして、この状態から、ガン玉を外す、追加するといった工夫で、沈ませて更にウキの抵抗を無くす状態や、しっかりと確認できる視認性の良い状態にセット出来るのです。
 
この様な調整が、寒のグレ釣りには大切で、食い渋る大型をも手にする事が可能となります。
 
しかし、この浮力調整を安易に考えると、その日の釣りが台なしになってしまいます。
 
浮力調整の基本として以下の3つを必ず守って下さい。
 
まず1つは、「浮力調整をする時はサシエサを付けない」
 
2つ目は、「マキエサを絶対に撒かない」
 
3つ目が「釣り座と反対側の至って穏やかな水面で調整する」です。
 
これは、釣りたい一心でマキエサを投入したり、サシエサを付けたりすると何もない状態の確認が出来なくなるだけでなく、エサ取りが集まり仕掛けに触れ、正確に仕掛けが馴染んでいるか判断し辛いからです。
 
また、釣り座(本命ポイント)と逆の位置で調整するのは、流れやサラシが強いと微調整が難しくなるので、正確な浮力と言えなくなるからです。
 
皆さんも、この3つを守って、まずはその日に使うウキの状態を正確に把握してみてください。
 
きっと、これまで以上にアタリや、エサの有無状態が明確になり釣れなくてもウキを見て流す楽しみが増えると思います。