皆様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
先日、中学1年生のお子さんを持つご家族と磯釣りに行きました。
お土産に、今流行のウキやdvdを渡すとすごく喜んでくれました。
磯に上がって釣り座では並んで竿を出す時間がいっぱいあって、いろんな話をしました。
釣りの方は、中学生のレベルをはるかに超えたほぼ一人前の磯釣り師と言ってもいいくらいに、竿さばき、糸の操作、撒き餌の仕方などいつも一緒に行く仲間連中と何ら変わりません。
しかもたくさんの書物を読んでいるのか、かなりの知識を蓄えています。
そんな彼が聞いてきた内容に「ごくごく基本的なことを聞いていいですか」と質問を投げかけてきます。
一つはウキの感度についてです。
下膨れタイプのウキとスリムになっていくウキとどちらが感度がいいのかという質問です。
感度と言えばいろいろ解釈が難しくなるので、ウキが入るときの抵抗があるかないかについてから説明をしました。
海水は流体です。
さらっとしているようでも粘度は必ずあります。
粘性流体に同じ力でとがったものと平べったくなったものと押したときどちらが深く食い込むかのように説明しました。
当然先がとがっている方が斜面に受ける抵抗が少なくなるため抵抗は少ないことを言いました。
しもぶくれタイプがなぜ存在するのかという質問には、氷山でも船でも浮力を抑え水の比重に近づけていくことで水中に及ぼす体積がしもぶくれの方が大きいことを説明しました。
それが潮を受ける力にもなり安定しやすい形状であることも付け加えると納得をしていたようです。
もう一つは同じ力で沈ませる力を与えた時、変化が大きいのが縦に長いものであるということ。
ただし横の抵抗が大きいため風の影響を受けたり飛ばしたとき飛距離が出なかったりすることもあることも付け加えました。
ウキにいろんなものがあるのは釣り場の状況、狙う魚の種類などいろいろな要素に応じて選んでいき、納得をして使うことが大切。
しかしこの中学生のように素朴に思うことがどれだけ重要なことかを逆に教えられたような質問でした。
次回は同じく中学生の素朴な質問で、海面の色の違いは、「あれはなぜそう見えるか」ということです。
難しい質問でした。次回に続きます。