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2015年11月26日

黒鯛道94 「茅渟の海、四方山話」、その16、神戸七防のキビレ。

私のホームグランドである神戸七防は、東に武庫川一文字、西に神戸港の湾内の堤防、6防、5防、8防が隣接している、約4.5kmの広大な防波堤です。
 
武庫川一文字とならんで、その規模は阪神間で最大規模を誇っています。
 
神戸七防と武庫川一文字の間に芦屋川の河口があり、その東には広大な武庫川の水が海に流れています。
 
古代から茅渟の海として大阪湾、神戸港には多くのチヌが生息していました。
 
芦屋の山間部、会下山にある弥生時代の遺跡や、大阪湾を取り巻く貝塚には、当時食したと思われる黒鯛の骨などが発掘されているようです。
 
河口の汽水域にはハネ、スズキなどと共にキビレが多く生息していて、武庫一の導流堤などでは前打ちで数十匹のキビレが釣れることがあります。
 
沖提の武庫川一文字でも時期によってはキビレがパラパラと混ざることがあります。
 
神戸七防も昔からたまにパラパラとキビレが混ざることもありましたが、ほとんどが黒鯛でした。
 
が、今年は状況が一変して夏から秋にかけて、なんとキビレが9割、黒鯛が1割という状況が続いています。
 
もともと、自然界は同じ状況が何年も続くことはありません。
 
堤防に着生する生物も、年によって変化するのが普通です。
 
温暖化の影響もあるとは思いますがそれだけではないような気がします。
 
1999年に七防で本格的に落し込みのエサとして開拓されたパイプもここ1~2年はほとんど生育していないようです。
 
七防は堤防の中央部の北側が埋め立てられ、沖の潮の流れが変わったのが影響してキビレが長く居着いているようです。
 
落とし込み釣りでのキビレの位置づけは、いろいろです。
 
主に関東系は、キビレを落とし込み釣りの外道としてとらえる傾向が強いように思います。
 
関西系は、キビレもチヌに順ずる扱いをしている団体や大会がいくつかあります。
 
茅渟関西連合の落とし込み釣り大会や神戸黒鯛人の例会ではキビレも対象魚になっています。
 
次回は、黒鯛道95 「茅渟の海、四方山話」、その17、キビレを釣る。を予定しています。