一つ目は満潮、夕方、強風時で波もジャブジャブして、盛期であれば明らかにチヌも寄ってきて食い気がでていると思われる時、目印では波に翻弄されてアタリがとりにくいので、ヘチ釣りで重いオモリ(3B~)を使って落としていくのですが、なぜかアタリが出ないときがありました。こんなとき、風が正面から当たっているときは、10m近くの強風でもイガイエサにガンダマBを付けてゆっくりと落としていけるときがあります。そうするとオモリを軽くしたとたんにアタリが頻発に出て、チヌが掛かりだしたことがありました。もちろん、状況によっては5Bでもガンガン食ってくることもありますが、荒天下イコール重いオモリでも食ってくるという考えから、発想を変えて軽いオモリで糸ふけも出さず、丁寧にコントロールしていくという釣り方でアタリが出ることもあるのです。
二つ目のケースは、冬場や春先の低水温時の底釣りのオモリ使いです。過去に、ある大会で底を中心にしかアタリがでないときがありました。水深もそこそこあり、5Bくらいのオモリで一気に底近くまで落としていくのですが、同じ5Bのオモリでも私の仕掛けにはチヌが掛かるのですが、他の釣り人はアタリが出ても針に乗らないことがありました。彼の仕掛けを見ると大針にガンダマ5Bを1個打っていました。エサはパイプです。私はそのとき、エサもやや小ぶりで小針、ガンダマは2Bを2個バラ打ち(5Bぐらいの重さになる)していました。活性が低いとき、チヌはオモリも含めて口に入れやすい状態のエサを食ってくるのだと思いました。