今年の夏、初めて関東・野島防波堤に行くことができました。
ヘチ釣り発祥の地と呼ばれるこの堤防に、神戸黒鯛人のクラブ員数名と、ドックと呼ばれる白灯台に乗りました。
約20mほどの小場所です。
関西ではあまり考えられないぐらい小さな堤防ですが、全体としてみるとドックからドック先、青灯から赤灯へとかなりの範囲で落とし込み釣りが楽しめます。
ドックの小場所で8人ぐらいが入り、パラッと釣れるとそのあとはアタリも遠のき、1時間もすると一通りのポイントも攻め終わりました。
同行していた落とし込みの最強チャンプ、クラブ員のTくんと一緒に、船長に許可をもらって沈み堤防に移りました。
野島防波堤は潮通しも良く、砂地や根、堤防や構築物が崩れたポイントなどで構成されているので、チヌが寄り付く変化があるポイントを狙って前打ちで狙うことが、釣果を上げることになりそうです。
最初は堤防の際から竿一本分の前を攻めていき、底に変化がありそうなポイントや丸カンと呼ばれる構築物の近辺を攻めていくと、アタリが連発しだしました。
全体的に水深も浅く、アタリも取りやすいので、バラシが少ないナイロン系の道糸に穂先の柔らかめのヘチ竿が良かったです。
チヌの型も45cm~とパワーがあって楽しめました。
前打ちは当然どこでもアタるということではなく、打ち返しを続けてポイントを探っていくのですが、この日は10数メートル先の構築物近くのポイントが良かったです。
ただ、やや硬めの竿を使うとアタリがあっても、乗らないことが多かったので、道糸と竿の調子は慎重に選ぶことが肝心です。
潮が満ちて沈み堤防がジャブジャブと音を立てるとサラシができてくるので、集中して変化のある堤防の際のポイントを狙うと、良型を追加することができました。
最後に青灯に乗って際を探っていくと、パラパラと小型のチヌが上がりました。
ここのポイントは秋になってからが良いそうです。
この日のエサはイガイの一枚掛け、又は数枚の足糸掛けで釣果が上がりました。
次回は、黒鯛道93 「茅渟の海、四方山話」、その15、関東編Ⅱ。を予定しています。