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2012年5月10日

スピニングリールのヨリの取り方

釣りの三種の神器といえば、竿とリールとクーラーですね。
 
リールを形態別に分けてみると、両軸リールかスピニングリールに分けられますが、この両者の大きな違いは、どこにあるのでしょう。
 
リールをよく見ていただければ分かるのですが、それは、スプールが回転するか、しないかです。スプール軸の両端に軸受けがあって、ハンドルを回すとスプールが回転するのが両軸リール。
 
では、スプールが回転しないスピニングリールは、どうやって糸を巻き取るのでしょうか?。
 
ハンドルを回してみるとスプールは道糸をむらなく巻き取るために前後運動するだけで、回転するのはベールと呼ばれる部分なのです。
 
もともとベールとは、鍋やバケツなどのつるを指す言葉で、スピニングリールにつけられたベールもおそらく語源はこれだろうと推理できます。
 

では、スピニングとはどういう意味でしょうか。
 
spinは糸を紡ぐこと、spinningは紡績という意味の他にくるくる回るとも紹介されています。リール(reel)は糸巻きという意味ですから直訳すると、糸を紡ぐ機能を備えた糸巻きということになります。糸を紡ぐというのは、糸をヨルことに通じますね。
 
つまり、スピニングリールは、糸を巻き取るときにヨリがかかり、糸を出すときに掛かったヨリを戻しているのです。これを何度も繰り返していると、掛かったヨリが全部は解放されずにいくらか残りますね。この残ったヨリが次第に蓄積されていって、いずれは糸を出したときによじれるなどのトラブルが発生します。
 
道糸にヨリがかかりやすい。これがスピニングリールの唯一の欠点なのです。こんな欠点がある代わり、いいところもあります。それは、両軸リールのようにスプールを回転させながら糸を出すシステムではないため、糸の出が両軸リールよりスムースで遠くへ仕掛けを飛ばす投げ釣りのような釣りに向いているリールなのです。
 
さて、スピニングリールは、ヨリを掛けながら糸を巻き、巻いた糸をスプールから解放するときに掛かったヨリを戻す、そういうシステムのリールだと紹介しました。
 
では、唯一の欠点であるヨリを100%解消する方法はないものでしょうか。
 
ひとつだけこの問題を解決する方法があります。渡船を使って沖の波止へ渡ったりするときがありますね。そのチャンスをうまく生かして下さい。
 
渡船に乗って船が走り始めたら、船尾に行って竿にスピニングリールをセットし、スプールから道糸を全部出して、しばらくそのまま道糸を流し続けて下さい。道糸を海中に漂わせたまま吹き流し状態で引っ張り続けていると、自然にヨレが取れていくので、1、2分後にテンションを掛けながら道糸を巻き取ってください。これだけのことで、綺麗にヨレが取れてしまいます。ぜひ、一度お試しください。
 
次回は、キスは足で釣れ!を紹介します。