2015年9月24日
タチウオ料理アラカルト
陸っぱりのタチウオ釣りも、ベルトサイズが中心の夏タチのシーズンが終わって、ようやく良型が姿を見せ始めました。
タチウオは、釣るのが面白いのはもちろんですが、料理が簡単でしかも美味しいというのが人気の秘密ではないでしょうか。
そこで、せっかく釣ってきたタチウオを余すことなく食べ尽くす、美味しくてちょっと珍しい料理を紹介して見ましょう。
トップバッターはタチウオの「南蛮漬け」です。
ちょっぴり酸っぱくてビールのお供に最高ですね。
三枚に下ろしたタチウオの身に小麦粉を絡ませ、油で揚げておきます。
酢に少量の醤油と砂糖、お酒を加え混ぜ合わせた南蛮酢の中に揚げたてのタチウオの身を入れ、酢に馴染ませて下さい。
後は薄くスライスしたタマネギに鷹の爪を散らして出来上がりを待ちます。
2、3時間寝かせれば、食べごろになります。
生っぽい料理がお好きな方には「たたき」がお勧めです。
三枚に下ろした身を銀皮付きにまま幅7、8㎜に切り、刻みネギと大葉を添えポン酢をかけて召し上がって下さい。
超簡単な料理ですが、意外にいけますよ。
よく冷やした少し味のある吟醸酒との相性は抜群です。
3品目はタチウオの「天ぷら」です。
かりっと揚げた天ぷらは、皮はさくさく、身はほっこりで子供さんにも喜んで食べてもらえますよ。
三枚に下ろした身を適当な大きさに切り、天ぷら粉を絡めて揚げるだけなので、誰にでも挑戦できます。
4品目は、左党が大喜びするタチウオの「皮焼き」。
大阪湾の乗合船の船長に教えていただいた一品ですが、これも超簡単で美味しさ3倍というとっておき料理です。
タチウオのお造りを作るとき、鮮度がよければ銀皮をつけたまま作ってもいいのですが、皮目が少し硬いので皮を引く人も多いと思います。
その引いた皮がこの料理の主役になります。
余り身を付けずに皮を引いたら、その皮を竹串にクルクルと巻き付けていきます。
この作業をするとき、皮に身が沢山残っていると、竹串に巻きにくいし、せっかく巻いた皮が剥がれてきます。
ですから出来るだけ薄く皮を引くのがコツです。
竹串に皮を巻き終わったら、塩をパラパラと振りかけ串をクルクルと回しながら焼き上げたら完成です。
皮と身の間にうま味成分が詰まっているので、スダチを絞ってそのままかぶりつくと濃厚な旨みが口の中に広がります。
ビールとの相性が最高ね。
最後の一品は、タチウオがたくさん釣れたときにお勧めの料理です。
佃煮風の料理なので日持ちするからです。
三枚に下ろしたタチウオの身を叩きのときと同じように幅7、8㎜切り、醤油、酒、ミリンを加えた煮汁を作り、弱火でしっかり煮込んでいきます。
煮汁がなくなれば完成。
一週間ぐらいは十分いもちます。
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