数年間はホームの神戸七防でその両方の釣り方でチヌを狙っていましたが、盛期以外の季節は目印でのアタリが少なく、5ヒロの目印を作ったりして深ダナをさぐっていました。
長い目印は潮に押されて、どうしても繊細なアタリをとることが難しく、深ダナや底のアタリを明確にとれる釣り方を模索していました。
当時は、真冬に落とし込み釣りでチヌを狙っている釣り人はほとんどゼロに近かったので、真冬の落とし込み釣りは未知の分野だったのです。
東京に行く機会が多かった私は何本かの竹竿を手に入れ、数年間はヘチ釣りを専門に釣行することが多くなりました。
同じ堤防で一年をヘチ釣りをメインに、目印釣りも併せながら釣行するといろいろなことが見えてきました。
各々の長所、短所をしっかりと認識して、状況に応じた釣り方ができることこそ、最強の落とし込み釣りが実現することを確信しました。
又、冬場に際や前打ちをすることで、他の魚種も釣れるので別の可能性も感じ取れることができました。
昼間、上層のチヌを釣るために開発された落とし込み釣りは、他の魚種をターゲットにしたときも最強の釣り方になることがあるのです。
上層にいる真鯛、石鯛を落とし込みで釣る可能性についてお話したいと思います。
次回は、黒鯛道90 「茅渟の海、四方山話」、その12、落とし込み釣りの可能性Ⅱ。を予定しています。