なぜそうなるのか、タチウオに聞いてみなければ分からないが、こんな話を聞いたことがある。
日が沈む前のいわゆる薄暮時に、タチウオは大群をつくって浮上しエサを追う。
ちょうど群れをつくって狩りをするような状態になるので、このときは動くエサに異常に反応する。
つまり、タチウオの群れに追われて逃げまどうエサを連想させるような釣り方、引き釣りやルアー釣りがあっているわけだ。
ところがこのような狂乱状態が一段落すると、徒党? を組んでいたタチウオの群れはある程度散らばり、それぞれが勝手にエサを食べるようになる。
集団でエサを追うときには、先を争って食わないことにはエサにありつけないことがあるが、群れがある程度、解散してしまうと奪い合い、競争する必要がなくなるので、ゆっくり味見?しながら目の前にぶら下がったエサを食うのではなかろうか。
こう考えると、引き釣りやルアー釣りの時合いが終わってからウキ釣りがよくなる、という理由が理解できるはずだ。