釣り人はよく、大きな魚が釣れたときに「この魚、何年ぐらいでこんな大きさになるのかな?」という質問を口にしますが、ズバリ答えられる人はまずいませんね。
魚の年齢というのは、魚の種類によって差があり、ひとまとめに出来ないのが泣き所です。
でも、自分の釣った魚が何歳ぐらいなのか知っておいて損はありません。
魚の年齢を判別するには、大まかに二つの方法があります。
ひとつは魚のウロコに刻まれる年輪を数える方法です。
これはルーペなどを使えば素人でも数えることは可能ですが、タチウオやアナゴのようにウロコがない魚もいるので万能とはいえませんね。
もうひとつの方法は、耳石に刻まれる輪紋の数によって年齢を調べる方法です。
耳石とは、魚の脳の両脇にある平衡石のことで、大抵の魚が持っているといわれています。
ただ、この石を取りだして、そこに刻まれている輪紋の数を数えることは、素人には無理でしょうね。
そこで、参考にしたいのが日本各地の研究所で観察し記録された魚の成長表を調べてみることです。
これは、その魚が一年でどれぐらいの大きさになるかを調べ記録されたものです。
魚は獲れた海域によって成長するスピードが多少違ってきますが、大幅に変わるものではないので、参考に出来ると思います。
例えば、陸っぱりの釣りではお馴染みのメバルが一年でどれぐらいの大きさになるか、分かりますか?。
これは宮城県の松島湾で記録された例ですが、1年で88㎜、2年で128㎜、3年で155㎜、4年で175㎜、5年で190㎜、6年でやっと200㎜、つまり、20cmの大きさになるのに6年も掛かっているのです。
では、写真のような30cmの大物になるには、何年かかるのでしょうか。
恐らく10年以上はかかるものと思われます。