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2015年4月2日

イカナゴメバルは"間"が大事

大阪湾や瀬戸内では、まだ、イカナゴ漁が続いていますが、くぎ煮や釜揚げにするには少し大きくなり過ぎたので、そろそろ漁を終える季節に入りました。

ところが、事釣りに関しては、いま時期に取れるイカナゴがメバル釣りのエサにぴったりの大きさなのです。
 

生きたイカナゴをエサにしてメバルを狙うと、数だけでなく大型が釣れます。
 
ですから、この時期に釣れるものをイカナゴメバルと呼ぶのですが、流れてくるイカナゴを飽食したメバルは、強い引きを楽しませてくれるだけでなく、味も見事に変わりますね。
 
瀬戸内では、イカナゴをエサにしている魚に限ってこの時期は脂が乗り、美味しくなるのです。
 
さて、生きたイカナゴはメバル釣りにはとっておきのエサなのですが、やっかいなのがハリに刺しにくいことです。
 
ただ、つかみ方さえ習熟すれば、さほど苦労しなくなりますので、練習を重ねて下さい。
 
個人イケスに泳がせているイカナゴをそのままつかもうとしても、するりと逃げられてしまいます。
 
イカナゴの体表には、ヌルが多くてよく滑るのです。
 
ですから、そのまま指先で掴もうとしても、ドジョウを掴もうとするときのように、ほぼ100%逃げられてしまいます。
 
 
では、どうすればいいか。
 
イケスの中で泳いでいるイカナゴの目の少し後ろの部分を人さし指と中指で挟むようにして捕まえて下さい。
 
不思議なことに2本の指でうまく挟むと滑りません。
 

こうして指で挟んだまま目の直ぐ後ろからハリ先を入れて通し刺しにします。
 
イカナゴのエラより後ろにハリを刺すと、頭の部分がくの字になり水中でクルクル回って仕掛けがよく絡むし、メバルの食いもよくありません。
 
 
手際よくエサを刺し終わったら、直ぐに仕掛けを入れ底取りをします。
 
根の大きさにもよりますが、底を1、2m切ってアタリを待ちます。
 
このとき大きな誘いや頻繁に誘いをかける必要はありません。
 
生きたイカナゴは水中で泳ぎ回ってメバルにアピールしてくれるからです。
 
時々、底を取り直す程度にして、竿を水平に構え静かにアタリを待ちます。
 
慣れてくるとメバルがイカナゴを補食する前の、モソッとした前アタリが分かるようになります。
 
これが察知できたら仕掛けを動かさず、さらに大きなアタリが出るまで待ちます。
 
早アワセするとハリがすっぽ抜けることがあるからです。
 
 
竿先が水面に突き刺さるぐらいまで待って十分に食わせたら、竿を立て食ったメバルの大きさを推し量るようにしながら、やり取りを楽しんで下さい。
 
イカナゴメバルは、前アタリから本アタリが出るまでの待つ"間"がとても大事なのです。