関西を例にすると、チヌ落とし込み釣りの大会は、シーズンインの3月から10月ぐらいまで数多くの大会が開催されます。
6月、7月などは毎週、どこかで大会や関連行事が行われているようです。
私はかなり以前から、競技を意識したクラブの運営をしてきました。
気の置けない仲間たちと楽しくのどかにする釣りもいいものですが、重量や長寸など競技基準や目的を持って集中力を高め、多くの選手たちの頂点を目指して、切磋琢磨することによって、最強の落とし込み釣りも見えてくるのです。。
落とし込み釣りを始めた頃から現在まで、目標は変わっていません。
最強の落とし込み釣りとは何か?
それは、そこにチヌがいる限り、必ず一枚のチヌを釣り上げるということです。
例え100人の落とし込み師が一枚もチヌを釣り上げることができない時でも、なんとかして一枚をと、常々思っていました。
そうするためには、可能性がある限り、エサやタナ、場所など従来の常識とされるすべてを見直して、他の釣り人がやっていないことを自身で実行することです。
数多くの大会に出場するといろいろな体験を経て、チヌ落とし込み釣りの本質が見えてくるようになります。
例えば、エサ使いや釣り人の気配、狙うポイント、タナなど100人規模の大会だからこそ、見えてくるものがあります。
先日、神戸港で落とし込み選手権大会が開催されました。
各地域から落とし込みアスリートたちが120人以上参加しました。
このシーズンの神戸港定番エサといえば、例年パイプがメインエサなのですが、今年はほとんど採取できないため、別のエサで釣る選手が多くいました。
一番多かったのはここ数年、実績が高いアオコガネです。
なかには自分で採取したシラサエビで、前打ちをして良型を釣り上げた人、見えチヌをイガイでタナで釣った人、中京特有のカメジャコを使う人など、エサだけを見ていても大変勉強になることが多かったです。
大会では各自、ベストを目指して参加しますのでエサ一つとっても、参考になることが多いのです。
次回は、黒鯛道80 「茅渟の海、四方山話」その2,を予定しています。