神戸七防を例にとれば、落とし込み釣りのエサは、初めのうちはアオムシを使ってケーソンの際を目印仕掛けでチヌを狙っていたようです。
やがて堤防に着生している防潮ガニを現地で採取して使うようになりました。
アオムシをエサにしていた頃は、当然のように外道となるガシラ、メバル、アブラメ、ハネなどの魚が釣れていました。
ピンポイントでチヌを特定してという、釣り方ではなかったのです。
防潮ガニもガシラやハネなどの外道がかかることがありました。
クモガニも落とし込み釣りの主流エサになった時期もありました。
柔らかいエサなので他魚が釣れやすいのはあまり変わりませんでした。
落し込みで使うエサの肝心は、その時期、その場所で一番チヌが食べたがっているもので、且つ外道がかかりにくいものが一番です。
当時はイガイの中にいるヘラヘラが魔法のエサと言われて、ある時期、ある状況になれば特効エサとなりました。
サバガニが湧いたときは他のエサには見向きもしなかったり、タンクガニの爪を潰したエサが特効エサになったりしました。
1999年に神戸七防でパイプを本格的に使い出して、冬から春先にかけては、なくてはならないエサになりました。
現在の主流エサは5~11月はイガイ、12~5月まではパイプ。
状況をみてフジツボ、ミジ、タンク、サクラ貝、イワガニ、アオコガネ、地エビ、ヘラヘラ、ミドリイガイなどが使われています。